お店の「認知度」とは?——知られ方には段階がある
「お店の認知度を上げたい」と考えたとき、最初に整理しておきたいのは、「知られている」という状態には段階があるということです。 マーケティングの世界では、名前を見聞きすれば「知っている」と分かる状態を助成想起、 きっかけがなくても「◯◯といえばあの店」と自分から思い出せる状態を純粋想起と呼び、 同じ「認知」でも質的に区別して考えます。店舗ビジネスにとって特に価値が大きいのは後者—— つまり、お客様が必要になった瞬間に、自分のお店の名前が頭に浮かぶ状態です。
たとえば「そろそろ髪を切りたい」と思った人の頭の中には、駅前の大きな看板の店、友人が通っている店、 SNSで見かけた店——といった数軒の候補が浮かびます。この「思い浮かぶ数軒」はマーケティングで 想起集合(エボークトセット)と呼ばれ、ここに入っているかどうかが、その後の比較検討に 加われるかどうかの分かれ目になると言われています。検索結果やポータルサイトにどれだけ情報を載せていても、 そもそも名前を思い出してもらえなければ、指名での検索や来店にはつながりにくい—— 認知度の問題は、集客の一番上流にある問題だと言えます。
本記事では、店舗・サービス事業者の方に向けて、お店の認知度を上げる方法を 「認知→想起→指名検索→来店・問い合わせ」という流れで整理します。看板・チラシ・地域イベントといった オフライン施策と、SNS・MEO・検索などのオンライン施策を横断的に扱い、 認知度をどう測るか(指名検索数などの指標)までを一つずつ解説します。 なお、施策の効果や成果が出るまでの期間は商圏や条件によって異なるため、本記事は特定の成果をお約束するものではなく、 一般的な考え方としての整理です。その前提で読み進めてください。
POINT
認知度向上のゴールは「知られること」そのものではなく、必要になった瞬間に思い出され、 店名で検索され、来店・問い合わせにつながることです。露出を増やす施策と、 思い出してもらう工夫、検索されたときの受け皿の整備をセットで考えることが出発点になります。
認知→想起→指名検索→来店・問い合わせの流れ
認知度を集客につなげるために、お客様の頭の中と行動で起きていることを4つの段階に分けて考えます。 この流れは、この後で紹介するすべての施策の「地図」になります。
- 段階1:認知(知る) —— 看板・チラシ・SNS・検索候補などの接点で、店名と「何のお店か・どこにあるか」がはじめて結びつく段階です。1回の接触で覚えてもらえるとは限らず、複数回の接触の積み重ねで記憶に残っていくとされています
- 段階2:想起(思い出す) —— 「髪を切りたい」「体を整えたい」と必要が生まれた瞬間に、名前が頭に浮かぶ段階です。見聞きした回数や印象の強さ、最後に接触してからの時間が影響すると言われています
- 段階3:指名検索(調べる) —— 思い出した名前をそのまま検索窓に入力し、場所・営業時間・口コミ・予約方法を確かめる段階です。ここで情報が見つからない、または古いままだと、流れが途切れてしまいます
- 段階4:来店・問い合わせ(行動する) —— 調べた結果に納得して、来店・予約・問い合わせへ進む段階です。予約導線や問い合わせ方法のわかりやすさが、行動のしやすさを左右します
この流れで大切なのは、認知はあくまで入口であって、各段階の間に「こぼれ落ち」があるという点です。 知られているのに思い出されない、思い出されたのに検索しても情報が出てこない、調べてもらえたのに予約方法が分かりにくい—— どの段階で流れが切れているかによって、打つべき手は変わります。認知施策を足す前に、 まず自分のお店がどの段階でつまずいているのかを見立てることをおすすめします。
また、心理学では、繰り返し接触した対象に親しみを感じやすくなる傾向が「単純接触効果(ザイオンス効果)」として 知られています。看板の前を毎日通る、SNSで週に何度か投稿を見かける、検索のたびに名前が目に入る—— こうした小さな接触の反復が想起を支える、という考え方は、認知施策を設計するうえでの前提になっています。 一度に大きく露出することだけを狙うのではなく、商圏の中で接触の「頻度」をどう保つかという視点を持っておくと、 施策の選び方が変わってきます。
段階3の指名検索については、指名検索とは?調べ方と増やし方の記事で 詳しく解説しています。検索されたときの受け皿づくりも含めて、本記事とあわせてご覧ください。
認知度を上げる進め方(6ステップ)
ここからは、実際の進め方を6つのステップに整理します。いきなり施策を選ぶのではなく、 「誰に・どこで・何と覚えてもらうか」を先に決めるのが、遠回りに見えて近道です。
- 覚えてもらいたい「一言」を決める —— 「◯◯駅から徒歩3分の、朝7時から開いているベーカリー」のように、地域×業種×特徴をひとつの文にまとめます(例は架空のものです)。この一言が、看板・チラシ・SNSプロフィールまで、あらゆる接点で繰り返し使う軸になります
- 商圏を決める —— 徒歩圏なのか、沿線なのか、市区全体なのか。「どこまでの範囲の人に知られたいか」を決めると、チラシの配布範囲、SNS広告の配信エリア、出店するイベントの選び方が具体的になります
- 現状の基準値を測っておく —— 施策を始める前に、店名での検索数(指名検索数)やGoogleビジネスプロフィールの表示状況などを控えておきます。前後を比べる基準がないと、施策の手応えを判断できません。測り方は後述の「認知度の測り方」で説明します
- 接点の棚卸しと受け皿の整備 —— 店頭・看板・ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNSプロフィールを見直し、店名の表記・営業時間・場所の情報をそろえます。検索されたときに正しい情報が出てくる状態を先に作っておきます
- オフラインとオンラインの施策を組み合わせて接触を重ねる —— 商圏と客層に合わせて、無理なく続けられる本数の施策を選びます。次章から、オフライン・オンラインそれぞれの選択肢を整理します
- 指標の推移を見ながら入れ替える —— 月に一度、指名検索数などの指標を確認し、続けるもの・やめるもの・新しく試すものを判断します。認知は積み上げ型なので、単月の増減ではなく数か月の傾向で見るのがポイントです
オフラインで認知度を上げる方法——看板・チラシ・地域イベント
オフライン施策の強みは、商圏内の生活動線に接点を置けることです。検索やSNSをあまり使わない層にも届き、 毎日同じ場所で繰り返し目に入るため、地域での反復接触をつくりやすいという特徴があります。 代表的な選択肢を順に見ていきます。
看板・店頭まわり——毎日の反復接触をつくる
店舗にとって一番身近な認知施策は、店そのものです。何のお店か遠目でも分かるか、営業中であることが伝わるか、 夜間も店名が読めるか——ファサード(店構え)や看板の視認性は、前を通る人への毎日の接触の質を決めます。 開業から時間が経つと自分では見慣れてしまいがちですが、初めて通りかかった人の目線で外から確認してみると、 「業種が分からない」「入りにくい」といった改善点が見つかることがあります。
店前の通行量が多い立地なら、A看板やのぼり、ウィンドウの掲示でステップ1の「一言」を打ち出すだけでも接点になります。 また、駅看板・電柱広告・バスやタクシーの車内広告といった地域の交通系媒体は、商圏内の同じ人に 繰り返し見てもらいやすい媒体とされ、掲出料は場所や媒体によって幅があります。商圏の生活動線 (駅からの帰り道・スーパーへの道筋など)のどこに接点を置くと目に入りやすいか、という視点で検討してみてください。
チラシ・ポスティング——商圏を地理的に絞って届ける
チラシ・ポスティングは、届けたい範囲を丁目単位で絞れるのが特徴で、商圏が地理的に決まっている店舗と相性のよい施策です。 1回で反応を得る販促としてだけでなく、「近所にこういう店がある」と知ってもらう認知の接触として位置づけると、 配布のたびに少しずつ地域の認知が積み上がっていく、という考え方ができます。反響の水準は地域・業種・内容によって 幅があるため、作り方や反響の目安はチラシ・ポスティング集客の基本の記事で 詳しく解説しています。
認知目的でチラシを作る場合は、割引情報だけを大きく載せるより、「店名・場所・何のお店か・どんな特徴か」が 数秒で伝わる構成にし、店名で検索できる手がかり(正式な店名表記・QRコード)を添えておくのがおすすめです。 これが後述するオンラインへの橋渡しになります。
地域イベント・出店——名前と顔を同時に覚えてもらう
商店街の催しやマルシェ、地域の祭りへの出店・協賛は、店名だけでなく「人」も一緒に覚えてもらえる接点です。 商品やサービスを体験してもらいながら会話できるため、1回の接触の濃さという点では他の施策にない強みがあります。 出店料や準備の負担はイベントによって異なるため、商圏内で定期的に開かれているイベントを調べ、 自店の客層と重なるものから試すのが現実的です。
イベントで出会った人は、その場では利用しなくても、後日思い出して検索してくれることがあります。 ショップカードやSNSのQRコードを渡しておく、「◯◯(店名)で検索してみてください」と一言添える—— といった検索への導線づくりまでをワンセットで準備しておくと、イベントの接触が指名検索につながる道筋ができます。
紹介・口コミ——既存のお客様経由で広がる接点
家族・友人からの紹介は、信頼と一緒に名前が伝わる強い経路です。ただし「良いサービスをしていれば自然に広がる」と 待つだけでは、広がる範囲も速さも運任せになります。紹介カードを用意する、来店の節目に 「よろしければご家族やご友人もどうぞ」と一言添えるなど、紹介が起きやすい仕掛けを無理のない範囲で 用意しておく、という考え方があります。オンラインの口コミ(Googleビジネスプロフィールのクチコミなど)については、 次章のオンライン施策で扱います。
地域メディア・フリーペーパー
地域紙・フリーペーパー・コミュニティFMなどの地域メディアは、商圏と読者・リスナーが重なりやすい媒体です。 広告掲載だけでなく、開業や催しの情報が記事として取り上げられることもあり、掲載の可否や条件は媒体によって異なります。 商圏で読まれている媒体を一度リストアップし、料金と読者層を問い合わせておくと、 タイミングが来たときに使える選択肢として持っておけます。
持ち帰られる接点——ショップカード・名刺・包材
ショップカード・名刺・レシート・持ち帰り用の袋などは、お客様の手元に残る接点です。 ここに正式な店名表記と「◯◯で検索」の一言、QRコードを入れておくと、後から思い出して検索するときの 手がかりになります。店名がローマ字なのかカタカナなのか、スペースが入るのか—— 手元に残る印刷物には、店名の「正しい表記」を伝える役割もあります。
オンラインで認知度を上げる方法——SNS・MEO・検索
オンライン施策の強みは、「探している瞬間の人」に接点を置けることと、 無料で始められる施策が多いことです。地域でお店を探す行動の多くは検索・地図・SNSのいずれかを通るため、 それぞれに受け皿と接点を用意していきます。
Googleビジネスプロフィール(MEO)——「地域名×業種」で探す人への接点
「渋谷 整体」のように地域名と業種で探す人にとって、検索結果や地図に表示される店舗情報は、 最初の接点になりやすい場所です。Googleビジネスプロフィールを整備して地図検索での露出を高める取り組みは MEO対策と呼ばれ、無料で始められる認知施策の代表格です。写真・営業時間・サービス内容をそろえ、 投稿機能で近況を発信しておくと、初めて名前を見る人への「接点」と、指名検索してきた人への「受け皿」を兼ねられます。 登録・設定の手順はGoogleビジネスプロフィールの登録・設定手順を、 考え方の全体像はMEO対策とはの記事をご覧ください。
口コミ(クチコミ)——第三者の声が認知と信頼を運ぶ
Googleビジネスプロフィールなどに集まる口コミは、検索した人が最初に目にする「第三者の声」です。 口コミの件数や内容は、名前を初めて見た人がお店の輪郭をつかむ材料になり、認知の広がりと信頼づくりの 両方に関わります。口コミのお願いの仕方や返信の基本は、 口コミの増やし方と返信の基本で解説しています。
SNS運用(Instagram・Xなど)——見つけてもらい、思い出してもらう
SNSは、フォロー外の人に見つけてもらう接点(発見)と、フォロワーに繰り返し接触して想起を保つ接点(継続)の 両方を担えます。店舗の場合は、プロフィールに「地域名×業種」と一言の特徴を明記する、地域のハッシュタグや 位置情報を活用する、保存したくなる情報(メニューや料金の分かりやすいまとめ、地域の人に役立つ情報)を 発信に混ぜる——といった基本の積み重ねで、商圏内のユーザーに届く確率を高めていきます。 サロン系の具体的な運用はサロンのインスタ集客入門が参考になります。
気をつけたいのは、フォロワー数がそのまま「地域での認知度」ではないことです。フォロワーには商圏外の人や アクティブでないアカウントも含まれるため、SNSの数字は後述する指名検索数などの指標と組み合わせて 見ることをおすすめします。
SNS広告——少額のエリア配信で商圏に届ける
SNS広告は、配信エリアや年齢層を絞って少額から出稿できるのが特徴で、「商圏内でまだ店を知らない人」への 接触を意図的につくれる手段です。フォロワーの外へ届けたいとき、開業・移転・新サービスの告知を商圏に集中して 届けたいときの選択肢になります。始め方はSNS広告を少額で始める方法で 解説しています。
検索・ホームページ(SEO)——調べたときに見つかる状態を作る
「地域名×業種」の検索結果に自社サイトが出てくる状態は、探している瞬間の人への接点であると同時に、 指名検索されたときの受け皿でもあります。店舗サイトで押さえておきたい基本は SEO対策を自分でやる方法にまとめています。 認知施策で名前を知った人が検索したときに、公式の情報がきちんと出てくる—— この受け皿があってはじめて、認知が来店・問い合わせにつながっていきます。
LINE公式アカウント——一度接点を持った人の想起を保つ
認知は新規のお客様だけの話ではありません。一度来店した人に忘れられないことも、認知度の維持という意味で 同じくらい重要です。LINE公式アカウントのように来店客と継続的につながるチャネルを持っておくと、 季節の案内や新メニューの配信そのものが「思い出してもらう」接触になります。 設計の基本はLINE公式アカウントで再来店を増やす基本設計で解説しています。
検索候補(サジェスト)・AI検索——「名前が目に入る」新しい接点
検索まわりには、検索結果ページ以外の接点もあります。検索窓に文字を入力したときに表示される 検索候補(サジェスト)は、「地域名×業種」で調べる人が検索の入口で目にする場所で、 この検索候補を活用して店舗名・サービス名の認知向上を図るサジェスト広告という 施策もあります(検索候補への表示を保証するものではありません)。また、ChatGPTなどのAIにお店を尋ねる行動も 少しずつ広がっており、AI検索時代の店舗集客で解説しているように、 公式情報を整えておくことはAI経由の接点づくりにも関わってきます。
オフラインとオンラインをつなぐ——「検索してもらう」導線づくり
オフラインとオンラインは別々の施策群ではなく、「街で見かけて、後から検索する」という一つの行動で つながっています。看板やチラシで名前を知った人が検索し、GoogleビジネスプロフィールやSNSで詳細を確かめて 来店する——この流れを前提にすると、オフラインの接点には「検索の手がかり」を、オンラインには「受け皿」を 用意する、という分担が見えてきます。具体的には、次のような工夫が橋渡しになります。
- 店名の表記を統一する —— 看板・チラシ・ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNSで、店名の表記(ローマ字かカタカナか、スペースの有無、支店名の書き方)をそろえます。表記がばらつくと指名検索が分散し、検索されたのに見つからない、ということが起こりえます
- 「◯◯で検索」を添える —— チラシ・ショップカード・イベントの掲示に、検索してほしい語をそのまま書きます。URLを打ち込んでもらうより、検索のほうが行動のハードルが低い場面は多いものです
- QRコードで着地先も用意する —— 紙の接点からプロフィールや予約ページへ直接つなぐ経路も併設します。検索とQRの両方があると、相手が使いやすいほうを選べます
- オフラインの反応をオンラインの数字で観察する —— チラシ配布やイベント出店の後に、指名検索数やプロフィールの表示状況が動いていないかを見ると、紙の施策の手応えをオンラインの数字から推し量る、という見方ができます
CHECK
認知施策の反応は、オフラインで生まれてもオンラインの数字(指名検索数・プロフィール表示数)に 現れることが多いと言われています。この循環を意識すると、「看板やチラシは測れない」と切り捨てずに、 施策全体を一つの流れとして評価できるようになります。
施策別の費用のかかり方と組み合わせの考え方
認知施策は種類が多いぶん、費用の「かかり方」も施策ごとに型が異なります。大きく分けると、 無料で始められて手間がかかる型(SNS運用・Googleビジネスプロフィール)、制作・配布のたびに費用がかかる型 (チラシ・看板)、掲載期間に応じて費用がかかる型(交通広告・地域メディア)、クリックや表示に応じて 課金される型(リスティング広告・SNS広告)、そして月額制の型(サジェスト広告など)があります。 主な施策の違いを表に整理します。
| 施策 | 主な接点(誰に届くか) | 費用のかかり方 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 看板・店頭整備 | 店の前を通る人 | 制作費(掲出媒体は掲出料) | 規模・立地により幅 |
| チラシ・ポスティング | 商圏内の世帯 | 印刷費+配布費 | 部数・地域により幅 |
| 地域イベント出店 | 来場する地域住民 | 出店料・準備費 | イベントにより幅 |
| SNS運用・MEO対策 | SNS・地図で探す人 | 無料〜(委託時は委託費) | 無料から(委託時は事業者により幅) |
| SEO対策 | 検索結果で調べる人 | 施策の内容による | 月額10万〜50万円程度 |
| リスティング広告 | 検索結果を見る人 | クリックごとに課金 | 月額20万〜50万円程度 (広告費+運用費) |
| サジェスト広告 | 検索窓の検索候補を見る人 | 月額制 | 月額2万円〜 |
※表は各施策の一般的な仕組みの違いを示したものです。SEO対策・リスティング広告の金額は一般的な相場の目安であり、施策内容・事業者・出稿条件により大きく異なります。サジェスト広告は検索候補への表示を保証するものではありません。費用は実施条件によって変わります。
※看板・チラシ・イベント等の費用は地域・規模・条件による幅が大きいため、金額の目安は記載していません。個別に見積もりを取って比較してください。
組み合わせの考え方としては、まず無料の土台(店頭・Googleビジネスプロフィール・SNSプロフィール)を整え、 次に商圏を絞った紙の施策やSNSでの発信で接触をつくり、そのうえで継続的な接触を広告で補強する—— という段階を踏むと、費用を抑えながら試していけます。短期の反応を見たい場面ではクリック課金型、 中長期の認知の積み上げには月額型、と時間軸で役割を分ける考え方もあります。 参考として、当サイトを運営するAdnymousのサジェスト広告は月額2万円から実施できます(費用は実施条件によって変わります)。 料金の詳細は料金ページを、各施策の相場の考え方は リスティング広告・SEO対策・MEO対策の費用相場の記事をご覧ください。
検索候補に、あなたのサービス名を。
Adnymousは、GoogleやYahoo!などの検索候補を活用し、店舗名・サービス名の認知向上を図る広告サービスです。 月額2万円から実施でき、ご希望の検索語をふまえて実施の可否や条件をご説明します。
15分の相談を申し込む※費用は実施条件によって変わります。検索候補への表示を保証するものではありません。
認知度の測り方——指名検索数などの指標
認知度は売上のように帳簿へ載る数字ではないため、「測れないもの」と思われがちです。 規模の大きな企業では商圏住民へのアンケート調査(認知率調査)で測ることがありますが、 店舗・中小サービスの規模では、身近なデータを組み合わせて推移を定点観測する方法が現実的です。 ここでは代表的な指標を挙げます。
指名検索数——Google Search Consoleで見る
もっとも実用的な指標の一つが、店名・サービス名で検索された回数(指名検索数)です。 名前を知らない人は指名検索のしようがないため、指名検索数の推移は認知の変化を映す鏡になります。 Google Search Consoleの検索パフォーマンスで、店名を含む検索語の表示回数・クリック数を確認できます。 指名検索の調べ方と増やし方の全体像は、指名検索とはの記事で解説しています。
Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス
Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面では、ユーザーがどのような語句でプロフィールを 見つけたかを確認できます。店名そのもので探した人と、「地域名×業種」のような一般的な語で見つけた人の 様子が推移として見えるため、地域での認知の変化を推し量る材料になります。表示回数や経路案内のリクエスト数など、 来店に近い行動の指標もあわせて確認できます。
GA4(アクセス解析)
ホームページがある場合は、GA4で流入の推移を確認します。検索経由の訪問数や、問い合わせ・予約 (コンバージョン)の件数を月次で記録しておくと、認知施策の前後でサイトへの流れが変わったかを 確かめる基準になります。
SNSの指標
リーチ数・プロフィールアクセス数・フォロワー数の推移は、SNS上での接触量の目安になります。 前述のとおり商圏外も含む数字である点に注意しつつ、位置情報や地域ハッシュタグ経由の反応など 「地域からの反応」に注目すると、地域認知の手がかりとして見やすくなります。
アナログの指標——聞く・数える
来店時の「どこで知りましたか?」というアンケートは、最も直接的な測り方です。 選択肢(看板・チラシ・紹介・検索・SNSなど)を用意して集計すれば、どの接点が効いているかの見当がつきます。 チラシのクーポン持参数や、電話・来店時の「◯◯を見た」という申告の数を控えておくのも、 紙の施策の反応を数える古典的で有効な方法です。
測り方のコツは4つあります。施策を始める前の基準値を残すこと。毎月同じ条件で記録すること。 単月の上下ではなく数か月の傾向で見ること。そして一つの指標で判断せず、複数を組み合わせることです。 指名検索数は認知そのものではなく「認知の結果として起きた行動の一部」ですが、店舗の規模でも追いやすく、 来店に近い位置にある実用的な指標として位置づけられます。
よくある誤解と実際
認知度アップに取り組む前に解いておきたい、よくある誤解を5つ整理します。
誤解1:「良いお店なら、口コミで自然に知られていく」
実際:口コミは強力な経路ですが、広がる速さと範囲は偶然にも左右されます。 接点を設計して名前に触れる人の母数を増やすことで、口コミが生まれる機会そのものも増えていく——と、 施策と口コミを対立させずにセットで考えるのが現実的です。「待っていれば知られる」とは限らない、 という前提に立つことが出発点になります。
誤解2:「フォロワー数が多ければ認知度が高い」
実際:フォロワー数はSNS上の接触量の目安にはなりますが、商圏の外の人や アクティブでないアカウントも含まれます。「地域の見込み客に知られているか」を見るには、 指名検索数や来店アンケートといった、実際の行動に近い指標をあわせて確認する方法があります。
誤解3:「認知度が上がれば、すぐ売上につながる」
実際:認知から来店までには、想起・指名検索という段階があり、時間差があります。 また、検索されたときの受け皿(プロフィール・ホームページ・予約導線)が整っていなければ、 認知が行動に変わる前に流れが途切れます。認知の指標と売上の指標を分けて見ながら、 受け皿の整備を並行して進めることをおすすめします。
誤解4:「広告費をかけないと認知度は上がらない」
実際:店頭の整備・Googleビジネスプロフィール・SNS運用・口コミへの返信など、 費用をかけずに始められる施策は複数あります。一方で、無料の施策は手間と時間がかかる傾向があるため、 「予算は少ないが手間はかけられる」「手間は割けないが予算はある」という自店の状況に合わせて 配分を決めるのが現実的です。無料・低予算の選択肢は店舗集客の方法一覧にまとめています。
誤解5:「一度知ってもらえば、ずっと覚えてもらえる」
実際:接触が途切れれば、記憶は少しずつ薄れていきます。認知度は一度上げて終わりではなく、 看板のように常時目に入る接点や、SNS・LINEのような継続的な発信で「思い出してもらう機会」を 保ち続けるもの、と捉えておくと施策が長続きします。
用語ミニ解説
本文に登場した用語や、認知度向上を調べる際によく出てくる用語を、初めての方向けに短く整理します。
- 認知度 —— お店や会社・サービスの名前が、対象とする人たちにどの程度知られているかの度合いのことです
- 助成想起 —— 名前を見聞きすれば「知っている」と分かる状態。ヒントありで思い出せる認知のことです
- 純粋想起 —— ヒントなしで「◯◯といえばあの店」と自分から名前を挙げられる状態。より深い認知とされます
- 想起集合(エボークトセット) —— 必要が生まれたときに頭に浮かぶ、数個の候補の集まり。ここに入ることが比較検討の入口になると言われています
- 単純接触効果(ザイオンス効果) —— 繰り返し接触した対象に親しみを感じやすくなる、とされる心理傾向のことです
- 指名検索 —— 店名・会社名・サービス名など、固有の名前を直接入力して行われる検索。名前を知っている人による検索です
- 一般検索 —— 「渋谷 ネイルサロン」のように、名前を特定せずカテゴリや条件で行われる検索。指名検索と対になる概念です
- 商圏 —— お店に来てもらえる可能性のある地理的な範囲のこと。徒歩圏・沿線・市区など、業種や立地によって広さが変わります
- MEO対策 —— Googleマップなどの地図検索での露出を高める取り組み。Googleビジネスプロフィールの整備が軸になります
- Googleビジネスプロフィール —— Google検索やマップに表示される店舗情報を管理する無料ツール。MEO対策の基盤です
- サジェスト(検索候補) —— 検索窓に文字を入力すると表示される、関連キーワードの候補のこと。検索エンジンが自動で生成します
- Google Search Console —— どんな検索語で自社サイトが表示・クリックされたかを確認できるGoogleの無料ツール。指名検索数の把握に使えます
- GA4(アクセス解析) —— Googleが提供するアクセス解析ツール。サイトへの流入数や問い合わせ数の推移を確認できます
よくある質問
お店の認知度を上げるには、まず何から始めればよいですか?
認知度を上げるのにかかる費用はどのくらいですか?
認知度が上がるまで、どのくらいの期間がかかりますか?
自分のお店の認知度は、どうやって調べられますか?
SNSのフォロワーが増えれば、認知度が上がったと言えますか?
オフラインとオンライン、どちらの施策を優先すべきですか?
開業したばかりで無名です。何から認知を広げればよいですか?
認知度向上に、サジェスト広告はどのように役立ちますか?
医療機関(クリニック・歯科医院など)でも相談できますか?
まとめ
お店の認知度を上げる方法を、「認知→想起→指名検索→来店・問い合わせ」の流れに沿って整理しました。 認知度とは単に名前を知られていることではなく、必要になった瞬間に思い出され、店名で検索してもらえる 状態まで含めた概念です。覚えてもらう「一言」と商圏を決め、看板・チラシ・地域イベントなどの オフライン接点と、Googleビジネスプロフィール・SNS・検索などのオンライン接点を組み合わせ、 店名の表記統一と「◯◯で検索」の導線で両者をつなぐ——というのが本記事の骨子です。
そして、施策を始める前に基準値を控え、指名検索数・プロフィール表示数・来店アンケートといった指標で 推移を定点観測すること。認知は一朝一夕に積み上がるものではないからこそ、測りながら続ける仕組みが、 遠回りに見えて一番の近道になります。まずは店舗集客の方法一覧も 参考に、無料で始められる土台づくりから着手してみてください。
地域で名前を思い出してもらう仕組みづくりの一環として、「地域名×業種」で調べる人が目にする検索候補への 店舗名・サービス名の表示を図るサジェスト広告を、認知の接点に加えるという選択肢もあります。 看板やSNSで積み重ねた接触を指名検索につなげていく——本記事で整理した流れの延長線上に位置づけられる考え方です。
まずは15分、オンラインでご説明します。
仕組みと試算の考え方を、貴店・貴社の数値に合わせてご説明します。 ご検討中の検索語があれば、実施の可否や条件もその場でお答えします。
15分の相談を申し込む※月額2万円から。費用は実施条件によって変わります。


