Web集客の主な施策と費用の全体像
Web集客の費用を考えるうえで、まずは代表的な施策の全体像を押さえておきましょう。 ここでは、店舗や中小企業でよく検討される5つの施策を簡単に紹介します。 それぞれの費用相場は、次章から順番に詳しく見ていきます。
- リスティング広告 —— GoogleやYahoo!の検索結果ページに表示されるクリック課金型の広告です。「今すぐ探している人」に届きやすい一方、クリックのたびに費用が発生します。
- SEO対策 —— 自社サイトを検索結果の上位に表示させることを図る施策です。成果が出るまで時間がかかる傾向がある一方、コンテンツが資産として積み上がりやすいと言われています。
- MEO対策 —— Googleマップなどのローカル検索で店舗情報の上位表示を図る施策です。Googleビジネスプロフィールの運用が中心で、無料から始められます。
- SNS広告 —— InstagramやFacebook、TikTok、LINEなどのSNSに配信する広告です。年齢・地域・興味関心などでターゲットを絞りやすく、少額から出稿しやすいのが特徴です。
- サジェスト広告 —— 検索窓に表示される検索候補(サジェスト)を活用して、店名・サービス名の認知向上を図る月額制の施策です。
費用の性質にも注目してみてください。リスティング広告やSNS広告は、クリックや表示に応じて費用が変動する 「変動費型」、SEO対策の月額契約やサジェスト広告は毎月の支出が決まっている「固定費型」に近い性質があります。 変動費型は成果に合わせて増減させやすい反面、支出の上限が読みにくく、 固定費型は予算管理がしやすい反面、成果の出方に時間差があることがあります。 どちらが優れているという話ではなく、自店の資金繰りや目的に合う費用構造を選ぶことが、 施策選びの最初の分かれ道になります。
また、どの施策にも向き・不向きがあり、「どれが一番良いか」は業種や目的によって変わります。 大切なのは、各施策の費用の仕組みを理解したうえで、自店に見合う組み合わせを選ぶことです。 本記事の相場はいずれも一般的な目安であり、施策内容・事業者・出稿条件によって大きく変わる点は、 あらかじめご了承ください。
リスティング広告の費用相場と仕組み
クリック課金の仕組み
リスティング広告の費用を理解するには、まず仕組みを押さえるのが近道です。 リスティング広告は、検索されたキーワードに連動して検索結果ページの広告枠に表示され、 広告がクリックされるたびに費用が発生する「クリック課金型」の広告です。 表示されるだけでは費用はかからず、1クリックあたりの単価(クリック単価・CPC)は キーワードごとの入札(オークション)で決まります。
クリック単価が決まる仕組み(オークションの考え方)
「クリック単価はいくら」とあらかじめ決まっているわけではありません。 検索が行われるたびに、そのキーワードに出稿している広告主の間でオークションが行われ、 掲載の可否や掲載順位、実際のクリック単価がその都度決まる、というのが一般的な仕組みです。 Googleの公開しているヘルプによれば、オークションでは入札単価だけでなく、 広告やリンク先ページの品質・関連性なども評価に含まれるとされています。 つまり、同じキーワードでも、広告の作り方によって支払うクリック単価が変わり得るということです。 高く入札すれば良いという単純な世界ではなく、「検索した人にとって役立つ広告か」が費用にも影響する、 と理解しておくとよいでしょう。
業種によるクリック単価の傾向
クリック単価は業種やキーワードによって大きく変動します。 競合の少ないキーワードでは数十円程度で済むこともあれば、競争の激しい業種では 1クリック数千円に達することもあると言われています。 一般論として、1件の成約がもたらす利益が大きい業種——たとえば不動産、金融、法律相談、 高額なリフォームなど——は多くの広告主が高い単価でも出稿するため、 クリック単価が高くなりやすい傾向があるとされています。 逆に、地域名を組み合わせたキーワード(「地域名×業種」など)は検索数こそ少ないものの、 競合が限られるぶん単価を抑えやすい場合があります。 自店の業種でいくらになるかは出稿してみないと分からない部分が大きいため、 少額のテスト出稿で実際の単価を確かめるのが把握しやすい方法です。
費用相場と運用代行手数料の目安
リスティング広告の費用は、広告費そのものに加えて、運用を代理店に任せる場合の運用代行手数料で構成されます。 運用代行手数料は広告費の20%前後が目安とされており、 広告費と合わせて月額20万〜50万円程度(広告費+運用費)が一般的な目安と言われています。 このほか、初期設定費用や最低契約期間が設定されている場合もあるため、 月額だけでなく契約全体でいくらかかるかを確認しておきましょう。
少額で始める場合の注意点
リスティング広告は少額からでも出稿できますが、予算が小さい場合には知っておきたい注意点があります。 第一に、データがたまりにくく、改善のサイクルが回しづらいことです。 月数万円の予算では得られるクリック数が限られ、どのキーワードや広告文が成果につながるのかの 判断材料が集まるまでに時間がかかる傾向があります。 第二に、クリック単価の高い業種では、少額予算だと1日の予算をすぐに消化してしまい、 表示される時間帯が限られてしまうことがあります。 第三に、成果を焦って対象キーワードを広げすぎると、成約から遠いクリックに費用が流れやすくなります。 少額で始めるなら、地域と時間帯を絞り、成約に近いキーワードに限定して、 「小さく出して検証する」姿勢で臨むのがおすすめです。
運用代行に依頼する場合の確認事項
運用を代理店に任せる場合は、契約前に次のような点を確認しておくと、 後々のミスマッチを避けやすいと言われています。
- 手数料の体系 —— 広告費に対する料率(20%前後が目安とされます)か、固定額か。最低手数料の有無。
- 最低出稿金額・契約期間 —— 月々の最低予算や、途中解約の条件。
- 広告アカウントの所有権 —— アカウントが自社名義か代理店名義か。解約後に運用データを引き継げるかに関わる重要なポイントです。
- レポートの内容と頻度 —— 費用・クリック数・成約数がどの粒度で報告されるか。
- 運用体制 —— 実際に運用する担当者と直接やり取りできるか。改善提案の頻度。
特にアカウントの所有権は見落とされがちですが、代理店を変更する際に 過去の運用データを引き継げるかどうかを左右します。複数の事業者から話を聞き、 手数料の安さだけでなく運用の中身で比較することをおすすめします。
SEO対策の費用相場
内部対策・外部対策・コンテンツ制作の違い
SEO対策の費用を考えるには、「何にお金がかかるのか」を分解して見るのが近道です。 SEO対策は大きく3つの領域に分かれ、それぞれ費用のかかり方が異なります。
- 内部対策 —— サイトの構造やページの記述を検索エンジンに理解されやすい形に整える施策です。タイトルや見出しの最適化、表示速度の改善、スマートフォン対応などが含まれます。初期の診断・改修に費用がかかり、その後は保守的な費用に落ち着く傾向があります。
- 外部対策 —— 他のサイトから自然に紹介・リンクされる状態づくりを指します。かつては「リンクを購入する」手法もありましたが、検索エンジンのガイドラインに反するおそれがあるとされており、現在は質の高い情報発信を通じて自然な言及を増やす考え方が主流と言われています。
- コンテンツ制作 —— 検索する人の疑問に答える記事やページを作る施策です。記事単位で制作費がかかる形が多く、継続するほど費用も積み上がりますが、作ったページは資産として残りやすいのが特徴です。
見積もりを取る際は、「月額◯万円」という総額だけでなく、 この3領域のどこにどれだけの工数が割かれるのかを確認すると、金額の妥当性を判断しやすくなります。
契約形態ごとの費用相場
SEO対策の費用は、契約形態によって大きく3つの類型に分かれます。 月額でいくらかかるかは、どの類型でどこまで依頼するかによって変わります。
- 月額固定型 —— 毎月定額を支払い、内部改善・コンテンツ制作・レポーティングなどの支援を受ける形態です。SEO対策の費用としては最も一般的な形と言われています。
- 成果報酬型 —— 特定キーワードが上位表示された場合に費用が発生する形態です。一見リスクが低そうに見えますが、注意点があります(後述)。
- コンサルティング型 —— 施策の実行は自社で行い、方針策定や分析などの助言を受ける形態です。社内にWeb担当者がいる企業に向いています。
費用相場は依頼範囲によって幅がありますが、月額10万〜50万円程度が一般的な目安とされています。 SEO対策は成果が出るまでに数か月単位の時間がかかる傾向があるため、月額の金額だけでなく、 契約期間全体でどれくらいの投資になるかを見て判断するのがおすすめです。
成果報酬型の注意点
成果報酬型は「上位表示されなければ支払いが発生しない」という分かりやすさが魅力ですが、 一般論として、いくつか確認しておきたい点があります。 まず、成果の定義となるキーワードの選び方です。 検索する人がほとんどいないキーワードでも「上位表示」は成果としてカウントされ得るため、 対象キーワードに十分な検索需要があるかを確認しないと、費用を払っても集客の実感が得られないことがあります。 次に、順位が維持された日数に応じた課金など、想定より支払いが膨らむ料金設計になっていないかも 見ておきたいところです。また、短期間で順位を動かそうとする手法の中には、 検索エンジンのガイドラインに反するおそれのあるものも存在すると言われています。 契約前に、どのような手法で施策を行うのかの説明を求めることをおすすめします。
自分でできるSEO対策の範囲
SEO対策は、すべてを業者に依頼しなくても、一部は自分で取り組めます。 たとえば、ページタイトルや見出しに提供サービスと地域名を自然に含める、 営業内容・料金・アクセスを丁寧に説明するページを用意する、 撮影した写真に説明文を添える、無料で使えるGoogleサーチコンソールに登録して どんな検索語で表示されているかを確認する——といった基本的な取り組みは、 専門知識がなくても着手しやすい範囲と言われています。 一方で、サイト構造の大規模な改修や、継続的な記事制作には相応の工数がかかります。 「自分でできる範囲をやり切ってから、足りない部分を依頼する」という順番で考えると、 SEO対策の費用を無駄にしにくくなります。
MEO対策とは?費用相場
MEO対策とは、Googleマップやローカル検索(「地域名×業種」での検索)で、 自店の情報を上位に表示させることを図る施策です。 Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を充実させ、 写真・口コミ・営業時間などを継続的に更新していくことが中心的な取り組みになります。
Googleビジネスプロフィールで無料でできること
Googleビジネスプロフィールの登録・運用自体は無料です。 業者に依頼する前に、まず次のような基本の運用を自分で行うことができます。
- 基本情報の整備 —— 店名・住所・電話番号・営業時間・定休日を正確に登録し、変更があれば速やかに更新する。
- カテゴリの設定 —— 自店の業態に合ったカテゴリを選ぶ。検索との関連づけに関わる基本項目です。
- 写真の掲載 —— 外観・内観・メニューやサービスの写真を掲載する。来店前の不安を減らす効果が期待されると言われています。
- 口コミへの返信 —— いただいた口コミに丁寧に返信する。好意的な口コミにも、厳しい口コミにも誠実に対応する姿勢が見られています。
- 最新情報の投稿 —— 新メニューやキャンペーンなどを投稿機能で発信する。
- 商品・サービスの登録 —— メニューや料金を項目として登録し、検索した人が内容を把握しやすくする。
- インサイトの確認 —— どんな検索語で表示されたか、電話や経路検索がどれくらいあったかを確認し、運用の参考にする。
これらはいずれも費用がかからず、来店型の店舗ビジネスにとっては Web集客の土台になる取り組みです。まだ登録していない場合は、 有料の施策を検討する前にここから始めることをおすすめします。
業者に依頼する場合の相場と注意点
運用を代行業者に依頼する場合の費用は、大きく分けて 月額固定型(毎月定額で運用を代行)と、 成果報酬型(指定キーワードで上位表示された日数などに応じて課金)の類型があると言われています。 相場は月額数万円程度の事業者が多いとされ、 リスティング広告やSEO対策と比べると始めやすい価格帯です。 一方で、依頼時には注意したい点もあります。 たとえば、口コミの代行投稿や見返りを条件とした口コミ集めは、 Googleのポリシーに反するおそれがあるとされる手法です。 こうした手法を提案する業者との契約は、アカウントの制限などのリスクを伴う可能性があるため、 どのような運用を行うのか、具体的な作業内容の説明を受けたうえで判断することをおすすめします。 「上位表示をお約束します」といった説明にも、慎重な確認が必要です。
月額固定で始める、検索候補の認知施策。
Adnymousは、GoogleやYahoo!などの検索候補を活用し、店舗名・サービス名の認知向上を図る広告サービスです。 月額2万円から実施でき、15分ほどのオンラインで仕組みと試算の考え方をご説明します。
15分の相談を申し込む※費用は実施条件によって変わります。検索候補への表示を保証するものではありません。
SNS広告の費用相場
SNS広告は、InstagramやFacebook、TikTok、LINEなどのSNS上に配信する広告です。 検索連動型のリスティング広告と違い、「探している人」ではなく 「まだ探していないが興味を持ちそうな人」に届けやすいのが特徴で、 認知拡大やイメージ訴求に使われることが多いと言われています。 課金方式は媒体や設定によって異なりますが、代表的なものは次の通りです。
- クリック課金(CPC) —— 広告がクリックされるたびに費用が発生する方式。サイトへの誘導を目的とする場合に使われやすい方式です。
- インプレッション課金(CPM) —— 広告が表示された回数(一般に1,000回表示あたり)に応じて費用が発生する方式。認知目的の配信で使われやすいと言われています。
- 動画視聴課金 —— 動画が一定時間視聴された場合に費用が発生する方式。動画広告で採用されることがあります。
主要SNS広告の一般的な特徴
- Instagram・Facebook広告 —— 同じ配信システム上で運用され、年齢・地域・興味関心などの条件でターゲットを設定できるのが特徴と言われています。写真や動画で世界観を伝えやすく、美容・飲食など見た目が価値に直結する業種と相性が良いとされることが多い媒体です。
- TikTok広告 —— 短尺動画が中心の媒体で、比較的若い利用者層に届きやすいと言われています。動画素材の制作が前提になるため、出稿費用に加えて制作の手間・費用も見込んでおきたいところです。
- LINE広告 —— 幅広い年齢層が日常的に使うアプリ内に配信できるのが特徴とされます。トーク一覧面などへの配信に加え、友だち追加を促す形式もあり、店舗のリピート施策と組み合わせて使われることがあります。
少額出稿の考え方
SNS広告は、1日数百円〜数千円程度の少額からでも出稿しやすい仕組みになっていると言われており、 「まず試してみる」ハードルは比較的低い施策です。 ただし、少額出稿には注意点もあります。配信データがたまるまでは配信先の最適化が働きにくく、 効果の判断がつくまでに時間がかかる傾向があること、 そして写真・動画などのクリエイティブの出来栄えが成果を左右しやすいことです。 少額で始めるなら、目的(認知を広げたいのか、来店予約につなげたいのか)を1つに絞り、 期間を区切ってテストし、数字を見て続けるかを判断する——という進め方が現実的です。
広告予算の決め方
「相場は分かったが、結局うちはいくら使えばいいのか」——これが多くの店舗・中小企業にとっての 本当の疑問ではないでしょうか。広告予算の決め方には、大きく2つの考え方があります。
売上目標からの逆算(CPA×目標件数)
1つ目は、売上目標から逆算する方法です。手順はシンプルで、 「目標とする新規顧客数 × 許容できるCPA(顧客獲得単価)=広告予算の目安」という式で考えます。
- 月の売上目標から、新規顧客を何人獲得したいかを決める。
- 顧客1人がもたらす利益(LTVの視点)から、1人の獲得にいくらまでかけられるか(許容CPA)を決める。
- 「目標件数 × 許容CPA」で予算の目安を出す。
たとえば、月に新規のお客様を10人増やしたいお店があるとします。 客単価とリピートの見込みから「1人の獲得に1万円までなら採算が合う」と判断できるなら、 広告予算の目安は 1万円 × 10人 = 月10万円です (数値はいずれも説明のための架空の例です)。 この方法の良いところは、予算が「なんとなくの金額」ではなく 売上目標と採算に根拠を持った金額になることです。 成果が出れば増額の判断もしやすく、出なければ「CPAが想定を超えていないか」という 明確な観点で見直しができます。
売上比率での目安という考え方
2つ目は、売上に対する一定割合を広告宣伝費に充てるという考え方です。 適正な割合は業種や事業のステージによって大きく異なるため一概には言えませんが、 一般論として、売上の数%程度を目安とする考え方が紹介されることが多いようです。 新規出店直後など認知を優先したい時期は高めに、常連客が定着した時期は低めに、 と状況に応じて調整する形で使われます。 逆算方式と併用し、「逆算で出した予算が売上比率で見て無理のない水準か」を 確かめる使い方をすると、予算の暴走を防ぎやすくなります。
費用対効果の考え方
CPA(顧客獲得単価)とは
費用対効果を考える基本の指標が、CPA(顧客獲得単価)です。 CPAは「顧客を1人獲得するためにかかった費用」のことで、 広告費 ÷ 獲得できた顧客数で計算します。 たとえば月10万円の広告費で10人の新規客を獲得できたなら、CPAは1万円です (数値は説明のための架空の例です)。 同じ10万円でも5人しか獲得できなければCPAは2万円になり、 施策の効率を金額で比べられるようになります。
LTV(顧客生涯価値)とは
もうひとつの重要な指標が、LTV(顧客生涯価値)です。 LTVは「1人の顧客が、取引期間全体を通じてもたらす価値」のことです。 たとえば客単価8,000円のお店に月1回・1年間通ってもらえるなら、 その顧客のLTVは売上ベースで 8,000円 × 12回 = 9万6,000円になります(こちらも架空の例です)。 利益ベースで考える場合は、ここから原価や施術・提供にかかる費用を差し引いて計算します。 LTVは「初回の売上」だけを見ていては見えてこない、リピートを含めた顧客の価値を 数字にするための考え方です。
初回赤字でも成立し得る、というLTVの視点
CPAとLTVを組み合わせると、直感に反するようで実は合理的な判断ができるようになります。 たとえば、初回客単価が6,000円のお店で、CPAが8,000円かかったとします。 初回だけを見れば2,000円の赤字です。しかし、そのお客様が月1回・1年間通ってくれるなら、 売上ベースのLTVは7万2,000円となり、獲得にかけた8,000円を大きく上回ります (数値はいずれも架空の例です)。 このように、リピートが見込める業態では、初回単体では赤字に見える広告費でも 取引期間全体で見れば成立し得る、という考え方が一般的に知られています。 もちろん、リピート率の見込みが外れれば赤字が続くことになるため、 実際のリピート率を確かめながら慎重に判断する必要はありますが、 「初回で回収できないから広告は無理」と決めつける前に、LTVの視点で試算してみる価値はあります。
「安い施策」ではなく「見合う施策」を選ぶ
費用対効果の判断で大切なのは、CPAがLTVを下回っているかという視点です。 CPA1万円は一見高く感じても、LTVが10万円ある業態なら費用対効果は成り立ちやすく、 逆に客単価が低くリピートも少ない業態では、同じCPAでも採算が合いにくくなります。 つまりWeb集客の費用は、「安い施策」を探すのではなく、 自店の客単価やリピート率に見合う施策を選ぶことが本質です。 月々の金額の大小だけで判断せず、1人のお客様がもたらす価値から逆算してみてください。
広告費を抑える方法
ここからは、広告費の削減方法を3つの切り口で紹介します。 単に支出を減らすのではなく、費用対効果を保ちながら抑えることがポイントです。
1. 無料でできる施策(MEO・SNS)と組み合わせる
すべてを有料広告に頼らず、GoogleビジネスプロフィールやSNSアカウントの運用など、 無料で始められる施策を土台として整えることで、広告への依存度を下げやすくなります。 無料・低予算でできる施策のアイデアは 「店舗集客の方法一覧」でも詳しく紹介しています。
2. ターゲットとキーワードを絞り込む
リスティング広告であれば、成約から遠いキーワードへの出稿を止め、 地域や時間帯を絞って配信するだけでも、無駄なクリック費用を減らせる場合があります。 SNS広告でも、配信対象を来店可能な地域に限定するだけで、 費用の使われ方は大きく変わります。 「広く浅く」ではなく「狭く深く」が、Web集客の費用を抑える基本です。
3. 月額固定型の施策を活用する
クリック数に連動して費用が膨らむ広告に対して、月額固定型の施策は支出の上限が読みやすく、 予算管理がしやすいのが特徴です。 その一例が、検索候補(サジェスト)を活用して店名・サービス名の認知向上を図る 月額制の施策「サジェスト広告」です。 当サイトを運営するAdnymousのサジェスト広告は月額2万円から実施でき、 SEO対策やリスティング広告などの従来型の集客施策と比べて広告費を最大80%削減できます。
※費用削減率は当社比較および実施条件によるもので、すべてのケースで80%の削減を保証するものではありません。
サジェスト広告の仕組みや注意点は 「サジェスト広告とは?」で、 店名で検索される状態を増やす考え方は 「指名検索とは?」で詳しく解説しています。 Adnymousのサービス内容や料金プランもあわせてご覧ください。
主要施策との費用構造の比較
| 比較項目 | SEO対策 | リスティング広告 | サジェスト広告 |
|---|---|---|---|
| 掲載を想定する面 | 検索結果ページ | 検索結果ページの広告枠 | 検索窓に表示される検索候補 |
| 費用のかかり方 | 施策の内容による | クリックごとに課金 | 月額制 |
| 費用の目安 | 月額10万〜50万円程度 | 月額20万〜50万円程度 (広告費+運用費) |
月額2万円〜 |
※表は各施策の一般的な仕組みの違いを示したものです。SEO対策・リスティング広告の金額は一般的な相場の目安であり、施策内容・事業者・出稿条件により大きく異なります。サジェスト広告は検索候補への表示を保証するものではありません。費用は実施条件によって変わります。
よくある誤解と実際
広告費や相場の話には、思い込みによる判断ミスがつきものです。 ここでは、店舗・中小企業のWeb集客でよく見られる誤解を、一般的な考え方とあわせて整理します。
誤解1:「広告費は高いほど効果的」
予算を増やせば露出は増えやすくなりますが、費用対効果が比例して良くなるとは限りません。 成約から遠いキーワードや対象にまで配信が広がれば、CPAはむしろ悪化することもあります。 大切なのは金額の大きさではなく、誰に・何を届けるかの設計です。 少額でも絞り込みの効いた配信のほうが、結果的に効率が良かったというケースも一般に知られています。
誤解2:「SEOは無料でできる」
検索結果の自然な掲載枠に表示されること自体には、広告のような掲載料はかかりません。 しかし、上位表示を図るためのコンテンツ制作やサイト改善には、 外注すれば費用が、自分で行えば相応の時間と労力がかかります。 「無料」なのは掲載枠であって、施策そのものではない——と捉えておくと、 SEO対策の費用を現実的に見積もりやすくなります。
誤解3:「相場より安い業者はお得」
価格が安いことには、作業範囲が狭い、運用頻度が低い、テンプレート的な対応が中心、 といった理由がある場合もあります。逆に、適正な価格で丁寧に運用する事業者もあるため、 安さだけでは判断がつきません。見積もりを比較するときは金額の差ではなく、 「その金額で何をどこまでやってくれるのか」の差を見ることをおすすめします。
誤解4:「広告は出せばすぐ効果が出る」
リスティング広告やSNS広告は配信開始した日から表示され得ますが、 成果が安定するまでにはデータの蓄積と改善の期間が必要とされるのが一般的です。 SEO対策やMEO対策は、さらに時間のかかる傾向があると言われています。 施策ごとに「効果を判断してよい時期」が異なることを踏まえて、 評価のタイミングをあらかじめ決めておくと、早すぎる撤退や遅すぎる損切りを避けやすくなります。
誤解5:「費用対効果は施策単体で測れる」
実際の来店・成約は、複数の接点を経て起こることが多いと言われています。 たとえば、SNSで店を知り、後日検索して口コミを確かめ、数週間後に来店する——という流れでは、 最後の検索だけが成果に見えますが、認知をつくったSNSの貢献も無視できません。 施策単体の数字だけで「効果がない」と判断する前に、 認知から来店までの流れ全体の中でその施策が果たす役割を考えてみることをおすすめします。
用語ミニ解説
本記事に登場した用語と、広告費の話でよく使われる関連用語をまとめます。 見積もりや商談の場でも登場しやすい言葉なので、ひととおり押さえておくと安心です。
- CPC(クリック単価) —— 広告1クリックあたりの費用。Cost Per Clickの略。キーワードや業種によって大きく変動します。
- CPA(顧客獲得単価) —— 顧客・成約を1件獲得するのにかかった費用。Cost Per Acquisitionの略。広告費÷獲得件数で計算します。
- CPM(インプレッション単価) —— 広告が1,000回表示されるごとの費用。Cost Per Milleの略。認知目的の広告で使われやすい指標です。
- LTV(顧客生涯価値) —— 1人の顧客が取引期間全体でもたらす価値。Life Time Valueの略。リピートを含めて広告費の採算を考えるための指標です。
- インプレッション —— 広告やページが表示された回数のこと。表示されただけではクリック課金型の費用は発生しません。
- CVR(コンバージョン率) —— サイト訪問や広告クリックのうち、予約・問い合わせなどの成果に至った割合。Conversion Rateの略。
- CTR(クリック率) —— 広告が表示された回数のうち、クリックされた割合。Click Through Rateの略。広告文の良し悪しを測る目安に使われます。
- リスティング広告 —— 検索キーワードに連動して検索結果ページに表示されるクリック課金型の広告。検索連動型広告とも呼ばれます。
- MEO対策 —— Googleマップなどのローカル検索で上位表示を図る施策。Map Engine Optimizationの略とされ、Googleビジネスプロフィールの運用が中心です。
- サジェスト広告 —— 検索窓に表示される検索候補(サジェスト)を活用し、店名・サービス名の認知向上と検索候補への表示を図る月額制の施策。
- 運用代行 —— 広告の設定・改善・レポートなどの運用業務を代理店等に委託すること。手数料は広告費の20%前後が目安とされています。
よくある質問
Web集客の費用はどれくらいかかりますか?
広告の費用対効果はどのように判断すればよいですか?
少ない予算でWeb集客を始めるにはどうすればよいですか?
リスティング広告のクリック単価はいくらくらいですか?
SEO対策は自分でもできますか?
MEO対策は業者に頼まず自分でできますか?
広告予算はどうやって決めればよいですか?
SNS広告は少額でも出稿できますか?
リスティング広告の運用代行を選ぶときは何を確認すればよいですか?
まとめ
リスティング広告・SEO対策・MEO対策・SNS広告の費用相場は、いずれも「一般的な目安」であり、 施策内容や事業者によって大きく変わります。目安としては、リスティング広告が月額20万〜50万円程度(広告費+運用費)、 SEO対策が月額10万〜50万円程度、MEO対策が月額数万円程度とされています。 広告予算は「目標件数×許容CPA」の逆算で根拠を持たせ、 施策の評価はCPAとLTVを比べる費用対効果の視点で行いましょう。 大切なのは金額の安さではなく、自店の客単価やリピート率に見合う施策を選ぶことです。 無料でできるGoogleビジネスプロフィールの運用を土台に、 月額固定型の施策も組み合わせながら、無理のないWeb集客を組み立てていきましょう。
費用対効果の試算から、お手伝いします。
貴店・貴社の客単価や成約率をもとに、費用対効果の考え方を15分ほどのオンラインでご説明します。 ご検討中の集客施策との比較のご相談も歓迎です。
15分の相談を申し込む※月額2万円から。費用は実施条件によって変わります。


