SEO対策とは?——店舗サイトで自分でやれる範囲
SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索結果で自社のホームページを見つけてもらいやすくする取り組みの総称です。 SEOはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、広告枠を買って掲載するのではなく、 検索結果の自然検索(オーガニック検索)と呼ばれる部分での表示を目指すのが特徴です。 店舗ビジネスの場合、「渋谷 ネイルサロン」「自由が丘 エステ」のような 「地域名×業種」の検索で自分のお店のサイトが見つかる状態をつくることが、SEO対策の中心的なテーマになります。
「SEO対策は専門業者の仕事」というイメージを持つ方は多いのですが、実際には、 店舗サイトの基本的なSEO対策の多くは無料で、自分で進められます。 ページのタイトルや見出しを整えること、お客様の疑問に答える内容を充実させること、 Google Search Console(サーチコンソール)という無料ツールに登録して状況を把握すること—— これらはいずれも、HTMLの専門知識がなくても、ホームページ作成サービスの管理画面から取り組めることがほとんどです。
一方で、先に限界も正直にお伝えします。検索順位は検索エンジン各社のアルゴリズムが決めるもので、 どんな施策をどれだけ行っても、上位表示が約束されるものではありません。 また、改善がすぐに順位へ反映されるとは限らず、一般的には数週間から数カ月単位の時間がかかることが多いとされています。 SEO対策は「やれば当たる宝くじ」ではなく、「お店の情報を検索エンジンとお客様の両方に伝わりやすく整えておく地道な作業」と 捉えるのが現実的です。この記事では、その地道な作業を、優先度の高い順に具体的に解説していきます。
なお、SEO対策はWeb集客の始め方の記事で扱っている全体設計のうちの一つの施策です。 地図検索(Googleマップ)での露出を高めるMEO対策や、SNS・広告といった他の施策との役割分担は、 後半の費用感の章と誤解の章でも触れます。
POINT
SEO対策の第一歩は、難しい技術ではなく「お客様がどんな言葉で探すかを知り、その言葉に沿ってページを整えること」です。 店舗サイトなら「地域名×業種」がその出発点になります。上位表示は約束されないという前提を持ちつつ、 無料でできる基本から順に取り組んでいきましょう。
検索の仕組みの超入門——クロール・インデックス・ランキング
具体的な手順に入る前に、検索エンジンがどうやって検索結果を作っているのかをざっくり押さえておきましょう。 仕組みを知っておくと、「なぜタイトルが大事なのか」「なぜSearch Consoleに登録するのか」が腹落ちし、 施策の優先順位を自分で判断できるようになります。Googleは検索の仕組みについて、 大きく「クロール」「インデックス登録」「検索結果の表示(ランキング)」の3段階で説明しています。 ここでは、この公開情報のレベルで、店舗サイトに関わる部分をかみ砕いて紹介します。
段階1:クロール——ページを見つけて読み込む
検索エンジンは、クローラーと呼ばれる自動プログラム(Googleの場合はGooglebot)でWeb上のページを巡回しています。 クローラーはリンクをたどって新しいページや更新されたページを見つけ、その内容を読み込みます。 つまり、どこからもリンクされていないページや、作ったばかりで存在が知られていないサイトは、 そもそも見つけてもらうまでに時間がかかることがあります。 後述するXMLサイトマップの送信は、「うちのサイトにはこういうページがあります」と 検索エンジンに一覧で伝える手段で、この「見つけてもらう」段階を助ける施策です。
段階2:インデックス登録——データベースに整理される
クローラーが読み込んだページは、内容が解析され、検索エンジンの巨大なデータベース(インデックス)に整理・登録されます。 ページがインデックスに登録されて、初めて検索結果に表示される候補になります。 逆に言えば、インデックスされていないページは、どれだけ内容が良くても検索結果に出ません。 自分のサイトのページが登録されているかどうかは、Google Search ConsoleのURL検査という機能で1ページずつ確認できます。 このとき、ページのタイトル(titleタグ)や見出し(h1・h2など)は、 「このページが何について書かれたページか」を検索エンジンが理解するための重要な手がかりになるとされています。
段階3:ランキング——検索語との関連で順位が決まる
誰かが検索すると、検索エンジンはインデックスの中から検索語(クエリ)に関連するページを探し出し、 順位を付けて表示します。Googleは、検索語との関連性、コンテンツの品質、ページの使いやすさ(スマホ対応など)、 検索する人の場所や設定といった多くの要素を組み合わせて順位を決めていると説明していますが、 アルゴリズムの詳細は公開されておらず、順位は常に変動します。 店舗サイトにとって見逃せないのは「検索する人の場所」が考慮される点です。 同じ「美容室」という検索でも、渋谷で検索した人と大阪で検索した人では違う結果が出ることがあります。 「地域名×業種」ページが店舗SEOの要になる理由の一つがここにあります。
検索結果の画面はどう構成されているか
施策の役割分担を理解するために、検索結果の画面構成も整理しておきましょう。 「地域名×業種」で検索したときの結果ページには、一般的に次のような枠が並びます。
- 広告枠 —— 「スポンサー」などと表示される枠。リスティング広告の掲載面で、クリック課金で出稿します
- 地図枠(ローカルパック) —— 地図と店舗情報が並ぶ枠。Googleビジネスプロフィールの情報がもとになり、MEO対策の対象領域です
- 自然検索 —— Webページが順位付けされて並ぶ部分。SEO対策が対象とするのはここです
さらに、検索窓に文字を入力している最中に表示される検索候補(サジェスト)という機能もあります。 検索候補の仕組みはGoogleサジェスト(検索候補)の仕組みの記事で、 地図枠の対策はMEO対策の記事で詳しく解説しています。 本記事のSEO対策は「自然検索」の枠を対象にした施策だと押さえたうえで、次章から具体的な手順に進みます。
自分でやるSEO対策の手順(8ステップ)
ここからが本題です。店舗サイトのSEO対策を自分でやる場合の手順を、取り組みやすい順に8つのステップで解説します。 いずれも費用は無料で、ホームページ作成サービス(CMS)の管理画面から進められるものが中心です。 全部を一気にやる必要はありません。1週間に1ステップずつでも、順番に進めれば土台は整っていきます。
- Google Search Consoleに登録する —— 最初にやるべきことは、施策ではなく計測の準備です。Google Search Consoleは、 自社サイトがどんな検索語で表示・クリックされているかを確認できるGoogleの無料ツールで、 SEO対策の現在地と変化を知る唯一に近い手段です。登録は、Search Consoleのサイトで自社サイトのURLを プロパティとして追加し、所有権の確認(サイトにHTMLタグを貼る、DNSレコードを追加するなどの方法から選択)を行うだけです。 ホームページ作成サービスの多くは、管理画面にSearch Console連携用の設定欄を用意しています。
- XMLサイトマップを送信する —— サイトマップは、サイト内のページ一覧を検索エンジンに伝えるファイル(多くの場合 sitemap.xml)です。 WordPressやホームページ作成サービスでは自動生成されていることが多いので、 「自分のサイトのURL/sitemap.xml」にアクセスして存在を確認し、Search Consoleの「サイトマップ」メニューから URLを送信します。これでクローラーにページを見つけてもらいやすくなります。 新しいページを追加したときも、サイトマップが自動更新される設定になっているかを確認しておきましょう。
- 現状の検索語と表示状況を把握する —— Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開くと、自社サイトが表示された検索語(クエリ)と、 表示回数・クリック数・平均掲載順位がわかります。登録直後はデータが少ないため、数週間ためてから見ても構いません。 あわせて、お客様が使いそうな検索語の洗い出しもしておきましょう。「地域名×業種」を軸に、 駅名・エリア名・業種の言い換え(美容室/ヘアサロンなど)・メニュー名を書き出します。 調べ方の詳細は店舗のためのキーワード調査入門で解説しています。
- 各ページのタイトル(titleタグ)を見直す —— ページのタイトルは、検索結果の見出しとして表示されることが多く、 検索エンジンがページの内容を理解する手がかりにもなる、基本かつ重要な設定箇所です。 店舗サイトのトップページなら「地域名×業種+店名」を含めるのが定石で、 例えば「自由が丘のネイルサロン|ネイル○○(架空の例)」のような形です。 全ページが同じタイトルになっていないか、店名だけ(例「ネイル○○」のみ)になっていないかを確認し、 ページごとに内容を表すタイトルを付け直します。長さは検索結果で省略されにくい30字前後が目安とされています。
- meta description(説明文)をページごとに書く —— meta descriptionはページの概要文で、検索結果のタイトル下に表示される説明文(スニペット)として 使われることがあります。順位を直接動かす要素ではないとされていますが、 検索した人が「このページを開くかどうか」を判断する材料になるため、 ページの内容・お店の特徴・地域名を含めて80〜120字程度で書いておきましょう。 こちらもホームページ作成サービスの管理画面で「ページの説明」などの名称で設定できることが一般的です。
- 見出し(h1・h2・h3)を整理する —— 見出しタグは本文の構造を示すもので、1ページに大見出し(h1)を一つ置き、 その下をh2・h3で階層的に整理するのが基本です。見た目の文字サイズ調整のために見出しタグを使うのではなく、 「見出しを拾い読みするだけでページの内容がわかる」状態を目指します。 見出しに「地域名×業種」やメニュー名を自然に含めると、ページのテーマが伝わりやすくなります。 ただし、後述するとおり、不自然な詰め込みは逆効果になりうるため、あくまで読みやすさ優先です。
- ページの内容を充実させる —— SEO対策の中心は、結局のところ「お客様の疑問に答える内容があるか」です。 料金表、メニューの詳しい説明、所要時間、支払い方法、アクセスと道順、駐車場の有無、 スタッフ紹介、施術の流れ、よくある質問——来店前のお客様が知りたいことを、写真とあわせて具体的に載せていきます。 1ページに全部を詰め込むより、「1ページ1テーマ」で整理するほうが、検索エンジンにも読者にも伝わりやすくなります。 何を載せるべきかの全体像は店舗ホームページに載せるべき10項目の記事が参考になります。
- サイトの基本環境を整える —— 最後に土台の確認です。スマホで見たときに読みやすく操作しやすいか(Googleはモバイル版ページを評価の基準にすると公表しています)、 画像が重すぎて表示が遅くなっていないか、アドレスがhttps(常時SSL)になっているか、 店名・住所・電話番号の表記がサイト内・Googleビジネスプロフィール・SNSで統一されているか(NAP統一と呼ばれます)を確認します。 Googleビジネスプロフィール側の整備はMEO対策の記事で手順を解説しています。
進め方のコツ——「計測→入口→中身→土台」の順で
8ステップは、ステップ1〜3が「計測の土台づくり」、4〜6が「検索結果での入口の整備」、 7が「中身の充実」、8が「サイト環境の整備」という構成になっています。 最初に計測を用意しておくのは、あとから「やった施策に意味があったか」を振り返れるようにするためです。 施策を行った日付をメモしておくと、後述する効果確認のときに前後比較がしやすくなります。 完璧を目指して止まるより、できるところから順番に、が鉄則です。
「地域名×業種」で書くページの考え方
店舗サイトのSEO対策で最も重要な考え方が、この「地域名×業種」です。 お店を探す人の多くは、「渋谷 美容室」「三軒茶屋 整体」のように、 エリアと業種を組み合わせた検索から探し始めると言われています。 この検索に自社サイトが応えられる構造を作ることが、店舗SEOの背骨になります。
自分のお店は「どの地域名」で探されるか
最初に決めるのは、狙う地域名です。同じ立地でも、探す人が使う地名は一つではありません。 駅名(例:学芸大学駅)、町名(例:鷹番)、エリアの通称(例:学大)、沿線名や隣接駅など、 候補を書き出したうえで、実際にお客様がよく口にする呼び方、Search Consoleに出てくる検索語、 検索窓に入力したときの検索候補などを参考に、中心となる地域名を1〜2個に絞ります。 欲張ってあらゆる地名を狙うより、商圏の実態に合った地名に絞るほうが、ページの内容も書きやすくなります。
どのページで「地域名×業種」を受けるか
1店舗のサイトであれば、まずはトップページのタイトルと本文で 「地域名×業種+店名」を明確にするのが基本です。そのうえで、メニューや悩み別のページを増やしていく場合は、 「1ページ1テーマ」を守ります。例えば、ネイルサロンなら「フットネイルの料金とデザイン」 「初めての方向けの施術の流れ」のように、テーマごとに独立したページを作り、 それぞれのタイトル・見出し・本文をそのテーマに沿って書く、という構造です。 テーマが混ざった長い1ページより、テーマが明確な複数ページのほうが、検索語との対応がはっきりします。
ページに書く「その地域ならでは」の中身
地域名をタイトルに入れるだけでは、地域ページとしての中身が伴いません。 その地域で探しているお客様に役立つ固有の情報を、具体的に書き込んでいきます。例えば次のような要素です。
- 駅からの道順 —— 「○○駅西口を出て徒歩3分」だけでなく、目印になる建物や曲がり角を写真付きで案内する
- 駐車場・駐輪場の情報 —— 提携駐車場の場所や近隣コインパーキングの案内
- 営業時間と定休日 —— 最終受付時間や祝日の扱いも明記する
- その地域のお客様に合わせた説明 —— お仕事帰りの方が多い、ベビーカーで来られる方が多いなど、実際の客層に沿った案内
- 地域内での使い分け —— 系列店や移転前の情報がある場合は、混同されないよう明確に書き分ける
こうした情報は、検索エンジン向けである以前に、来店を検討しているお客様の不安を減らす情報です。 「読んだ人が迷わず来店できるか」を基準に書けば、自然と地域ページとしての充実度も上がっていきます。
やってはいけない「地名差し替えページの量産」
注意したいのは、本文がほぼ同じで地名だけを差し替えたページを大量に作る方法です。 「渋谷の○○」「新宿の○○」「池袋の○○」……と中身のないページを量産する手法は、 Googleのスパムに関するポリシーで例示されている「誘導ページ(ドアウェイページ)」に該当しうる行為とされています。 実際に店舗やサービス提供の実態がある地域について、固有の中身を伴ったページを作る——という原則を守りましょう。 詳しくは次章「やってはいけないSEO対策」で整理します。
業種名の言い換え・表記ゆれも意識する
業種の呼び方にも幅があります。美容室・美容院・ヘアサロン、まつげサロン・アイラッシュサロン、 整体・もみほぐし——探す人によって使う言葉は異なります。 タイトルに全部を羅列するのではなく、本文や見出しの中で自然に言い換えを織り交ぜておくと、 表現の幅をカバーしやすくなります。どの言い換えがよく検索されているかは、 キーワード調査入門で紹介している無料の調べ方で確認できます。
やってはいけないSEO対策
SEO対策には、「やると評価が上がる施策」よりも先に知っておくべき「やってはいけない行為」があります。 Googleはスパムに関するポリシーを公開しており、これに違反する行為が確認されたサイトは、 掲載順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあると公表しています。 知らずにやってしまいがちなものを中心に、代表的な行為を一般論として整理します。
- キーワードの詰め込み —— 「渋谷 ネイル 渋谷 ネイルサロン 渋谷 ジェルネイル 安い 渋谷……」のように、 同じ検索語を不自然に羅列・反復する行為です。読みにくくなるだけでなく、 Googleのポリシーでスパム行為の例として挙げられています。キーワードは文章の中で自然に使うのが原則です。
- 他サイトの文章のコピー —— 他店のサイトやポータルサイトの説明文を写して使う行為は、独自性のないコンテンツとして 評価されないだけでなく、そもそも著作権の侵害にあたるおそれがあります。 引用が必要な場合は出典を示し、自分の言葉で書くことを基本にしましょう。
- 順位操作を目的としたリンクの売買 —— 「被リンクを○本販売」といったサービスを利用してリンクを買い集める行為は、 リンクスパムとしてポリシー違反の例に挙げられています。リンクは施策で「買う」ものではなく、 紹介したいと思われる内容の結果として集まるもの、と捉えておくのが無難です。
- 隠しテキスト・隠しリンク —— 背景と同じ色の文字でキーワードを敷き詰める、極小の文字でリンクを埋め込むなど、 訪問者には見えず検索エンジンだけに読ませようとする行為も、古くからスパムの典型例とされています。
- 地名だけ差し替えた量産ページ —— 前章で触れたとおり、実態のない地域ページの量産は誘導ページと見なされうる行為です。
- 内容の薄いページの大量生成 —— 検索エンジン向けの体裁だけ整えた中身のないページを、自動生成などで大量に作る行為も、 ポリシーで問題視されています。ページ数を競うのではなく、1ページずつの中身で勝負しましょう。
店舗サイトでやりがちな注意点
ポリシー違反とまでは言えなくても、店舗サイトでやりがちで、おすすめしにくいものもあります。 タイトルに地名やメニュー名を「|」区切りで延々と羅列する、 口コミやランキングを自作して掲載する、根拠を示せない「地域No.1」「満足度98%」のような表現を使う—— といったものです。特に根拠のない最上級・数値表現は、SEO以前に景品表示法などの広告規制の観点からも 問題になりうるため、書ける根拠があるものだけを載せるようにしましょう。
CHECK
迷ったときの判断基準は「それはお客様の役に立つか、それとも検索エンジンを騙すための小細工か」です。 Googleも、検索エンジンではなく利用者を第一に考えたコンテンツ作りを推奨すると公表しています。 小手先の裏技を探すより、お客様の疑問に一つずつ答えるほうが、結果的に遠回りになりません。
自分でやる場合と依頼する場合の費用感
自分でやる場合——費用はゼロ、かかるのは時間
この記事で紹介した施策は、Search ConsoleもGA4もサイトマップも含め、すべて無料で実施できます。 かかるのは作業時間です。目安として、Search Console登録とサイトマップ送信で1〜2時間、 主要ページのタイトル・説明文・見出しの見直しで数時間、コンテンツの充実は継続的な取り組み——という規模感で、 最初の整備は数日〜数週間の「すきま時間の積み重ね」で十分に到達できる範囲です。 自分でやる最大の利点は、費用がかからないことに加えて、 お店のことを一番わかっている人がページを書けることでもあります。
業者に依頼する場合の相場の目安
一方、ページ数の多いサイトの改修や、競争の激しいキーワードでの本格的な取り組みでは、 専門業者への依頼を検討する場面もあります。SEO対策を業者に依頼する場合の費用は、 一般的に月額10万〜50万円程度が相場の目安とされています(施策内容・事業者により大きく異なります)。 コンサルティングのみ、記事制作込み、サイト改修込みなど契約形態はさまざまで、 成果報酬型をうたう事業者もありますが、何をもって成果とするかの定義は事業者ごとに異なります。 検索順位はアルゴリズムが決めるため、どの業者でも特定の順位を保証することはできない—— この前提を踏まえ、順位や効果を保証する表現で営業する業者には注意してください。
主な集客施策との費用構造の比較
| 比較項目 | SEO対策 | リスティング広告 | サジェスト広告 |
|---|---|---|---|
| 掲載を想定する面 | 検索結果ページ | 検索結果ページの広告枠 | 検索窓に表示される検索候補 |
| 費用のかかり方 | 施策の内容による | クリックごとに課金 | 月額制 |
| 費用の目安 | 月額10万〜50万円程度 | 月額20万〜50万円程度 (広告費+運用費) |
月額2万円〜 |
※表は各施策の一般的な仕組みの違いを示したものです。SEO対策・リスティング広告の金額は一般的な相場の目安であり、施策内容・事業者・出稿条件により大きく異なります。サジェスト広告は検索候補への表示を保証するものではありません。費用は実施条件によって変わります。
SEO対策は自分でやれば費用を抑えられる反面、成果が見えるまで時間がかかる中長期の施策です。 リスティング広告は短期的に検索結果へ掲載できる一方、クリックごとに費用が発生します。 そして、検索窓の検索候補という「検索の入口」で店舗名・サービス名の認知向上を図るのが サジェスト広告です。 当サイトを運営するAdnymousの場合、従来型施策(SEO対策・リスティング広告)と比べ、 広告費を最大80%削減できる料金設計としています。料金の詳細は料金ページを、 各施策の相場の考え方はリスティング広告・SEO対策・MEO対策の費用相場の記事をご覧ください。
※費用削減率は当社比較および実施条件によるもので、すべてのケースで80%の削減を保証するものではありません。
検索候補に、あなたのサービス名を。
Adnymousは、GoogleやYahoo!などの検索候補を活用し、店舗名・サービス名の認知向上を図る広告サービスです。 月額2万円から実施でき、ご希望の検索語をふまえて実施の可否や条件をご説明します。
15分の相談を申し込む※費用は実施条件によって変わります。検索候補への表示を保証するものではありません。
効果確認の方法——Search ConsoleとGA4の見方
SEO対策は「やって終わり」ではなく、「やった結果どうなったか」を確認して次の手を決める繰り返しです。 幸い、確認に必要なツールはすべて無料です。ここでは、初心者の方がまず見るべき指標に絞って解説します。
Search Console——検索での表示とクリックを確認する
Search Consoleの「検索パフォーマンス」では、次の4つの指標を確認できます。
- 表示回数 —— 自社サイトが検索結果に表示された回数。まずはこれが増えているかを見ます
- クリック数 —— 検索結果から実際にクリックされた回数。集客の実数に近い指標です
- CTR(クリック率) —— 表示のうちクリックされた割合。タイトルや説明文の改善で変わりうる指標です
- 平均掲載順位 —— 表示されたときの平均的な順位。参考値として傾向を見ます
「クエリ」タブで検索語ごとの数字を見ると、狙っている「地域名×業種」で表示されているか、 店名での検索(指名検索)がどのくらいあるかがわかります。 指名検索と一般検索を分けて眺めると、「知っている人からの検索」と「探している人からの検索」の 両方の推移を追えます。指名検索の考え方は指名検索とは?の記事で詳しく解説しています。
GA4——サイトに来たあとの行動を確認する
GA4(Googleアナリティクス)では、検索経由(Organic Search)の訪問数と、 訪問した人が予約・問い合わせなどの行動(コンバージョン)に至ったかを確認できます。 予約ボタンのクリックやフォーム送信をコンバージョンとして計測できるよう設定しておくと、 「検索からの訪問が増えたか」だけでなく「問い合わせにつながったか」まで追えるようになります。 SEO対策の最終的な目的は順位そのものではなく来店・問い合わせですから、この設定は早めに済ませておきましょう。
確認の頻度と「前後比較」のやり方
検索の数字は日々細かく揺れるため、毎日見て一喜一憂する必要はありません。 月に1回、同じ日に定点観測するくらいが現実的です。 施策を行った日付をメモしておき、「タイトルを見直した月の前後で表示回数・クリック数がどう変わったか」を 比較するのが基本の見方です。前述のとおり、改善が検索結果に反映されるまでは 数週間から数カ月かかることが多いとされているため、少なくとも2〜3カ月は同じ軸で追い続けてから判断しましょう。
自分で検索して順位を確かめるときの注意
自分のスマホで検索して順位を確かめる方法は手軽ですが、注意が必要です。 検索結果は、ログイン状態・過去の検索履歴・検索する場所によって変わることがあるため、 自分に表示された順位がお客様に表示される順位と同じとは限りません。 シークレットモード(プライベートブラウズ)で確認しても、位置情報の影響などは残ります。 目視の順位は参考程度にとどめ、判断はSearch Consoleの表示回数・クリック数・平均掲載順位という 実データで行うのがおすすめです。
よくある誤解と実際
SEO対策は情報が多い分、古い知識や極端な話も混ざりがちです。 店舗オーナーの方からよく聞く誤解を、「誤解→実際」の形で5つ整理します。
誤解1:「SEO対策は専門業者に頼まないとできない」
実際:店舗サイトの基本的なSEO対策——タイトル・見出し・内容の充実・Search Console登録——は、 無料で自分で進められます。業者への依頼が視野に入るのは、サイト規模が大きい場合や、 競争の激しいキーワードで本格的に取り組む場合です。まず自分で基本を整えてから検討しても遅くありません。
誤解2:「お金を払えば自然検索の順位を買える」
実際:自然検索の順位を金銭で直接購入する公式な仕組みは存在しません。 費用を払って検索結果ページに掲載できるのは「スポンサー」と表示される広告枠(リスティング広告)で、 自然検索とは別の枠です。「お金で順位を買います」という趣旨の営業は、仕組みの説明として正確ではないため注意しましょう。
誤解3:「キーワードをたくさん入れるほど上位に出る」
実際:同じ検索語の不自然な羅列・反復は、Googleのポリシーでスパム行為の例として 挙げられており、逆効果になりうる行為です。キーワードは「そのページが何のページか」を伝えるために タイトルや見出し・本文で自然に使うものであり、量を競うものではありません。
誤解4:「一度対策すれば、あとは何もしなくてよい」
実際:検索のアルゴリズムは更新され続けており、競合のサイトも変化します。 料金やメニュー、営業時間といった情報が古いままでは、お客様にとっての価値も下がってしまいます。 月1回の定点観測と、情報が変わったときの更新——この最低限の運用はセットで考えておきましょう。
誤解5:「SEO対策だけで集客の課題はすべて解決する」
実際:SEO対策は集客の入口の一つにすぎません。地図枠での露出はMEO対策、 検索結果の広告枠はリスティング広告、検索窓の検索候補はサジェスト広告、来店後の再来店はリピート施策と、 それぞれ対象とする面が異なります。SEO対策を軸にしつつ、 自店の課題(そもそも知られていないのか、比較で負けているのか、リピートが弱いのか)に合わせて 施策を組み合わせるのが現実的な考え方です。
用語ミニ解説
本文に登場した用語や、SEO対策を調べる際によく出てくる用語を、初めての方向けに短く整理します。
- SEO対策(検索エンジン最適化) —— 検索結果の自然検索で自社サイトを見つけてもらいやすくする取り組みの総称。Search Engine Optimizationの略です
- クロール/クローラー —— 検索エンジンの自動プログラムがリンクをたどってページを見つけ、読み込むこと。巡回するプログラムをクローラーと呼びます
- インデックス —— 収集したページを検索エンジンのデータベースに整理・登録すること。登録されて初めて検索結果に表示される候補になります
- ランキング(掲載順位) —— 検索語に対してどのページをどの順で表示するかの順位付け。多くの要素をもとにアルゴリズムが決めるとされています
- 検索クエリ —— 検索窓に実際に入力された語句のこと。Search Consoleでは自社サイトが表示されたクエリを確認できます
- titleタグ —— ページのタイトルを指定するHTMLの記述。検索結果の見出しとして表示されることが多い基本の設定箇所です
- meta description —— ページの概要文を指定する記述。検索結果の説明文(スニペット)に使われることがあります
- 見出しタグ(h1・h2・h3) —— 本文の構造を示すタグ。h1がページの大見出しで、h2・h3で階層的に整理します
- XMLサイトマップ —— サイト内のページ一覧を検索エンジンに伝えるファイル。Search Consoleから送信できます
- Google Search Console —— どんな検索語で自社サイトが表示・クリックされたかを確認できるGoogleの無料ツール。サイトマップ送信やインデックス状況の確認もできます
- GA4(アクセス解析) —— Googleが提供するアクセス解析ツール。検索経由の流入数や問い合わせ数の推移を確認できます
- 指名検索・一般検索 —— 店名など固有の名前で行われる検索が指名検索、「地域名×業種」のように条件で探す検索が一般検索です
よくある質問
SEO対策は本当に自分でできますか?
SEO対策は無料でできますか?費用はかかりますか?
SEO対策の効果が出るまでどのくらいかかりますか?
初心者はまず何から始めればよいですか?
HTMLの知識がなくてもSEO対策はできますか?
「上位表示できます」という営業電話は信用してよいですか?
ブログ(コラム)は書いたほうがよいですか?
スマホ対応はどのくらい重要ですか?
SEO対策と広告はどちらを優先すべきですか?
まとめ
店舗サイトのSEO対策は、検索の仕組み(クロール・インデックス・ランキング)を踏まえれば、 自分で進められる部分が数多くあります。Google Search Consoleへの登録とサイトマップの送信で計測と発見の土台を作り、 各ページのタイトル・説明文・見出しを「地域名×業種」を軸に整え、 お客様の疑問に答える内容を1ページ1テーマで充実させていく——これがこの記事で紹介した基本の流れです。 いずれも無料で取り組めますが、順位はアルゴリズムが決めるため、上位表示が約束されるものではありません。 キーワードの詰め込みやコピー、量産ページのような「やってはいけない行為」を避け、 月1回の定点観測で変化を確かめながら、地道に積み上げていきましょう。
また、SEO対策は中長期の施策であり、成果が見えるまでの時間軸は施策によって異なります。 地図枠のMEO対策、検索結果の広告枠に出すリスティング広告、 検索候補で店舗名の認知向上を図るサジェスト広告など、 面の異なる施策と役割分担させながら、自店の状況に合った組み合わせを検討してみてください。 施策ごとの費用の考え方は費用相場の比較記事でも解説しています。
SEO対策が狙うのは検索結果ページですが、その手前の検索窓(検索候補)という接点もあります。SEOと並行して、検索候補で店名との接触を図るサジェスト広告を組み合わせる考え方があります。
まずは15分、オンラインでご説明します。
仕組みと試算の考え方を、貴店・貴社の数値に合わせてご説明します。 ご検討中の検索語があれば、実施の可否や条件もその場でお答えします。
15分の相談を申し込む※月額2万円から。費用は実施条件によって変わります。


