店舗ホームページの役割——基礎知識
店舗のホームページ(店舗サイト)は、お店に興味を持った人が「行くかどうか」を決める前に確認しに来る、 情報の受け皿です。SNSの投稿、地図検索、チラシ、店頭の看板、知人からの紹介—— 入口がどこであっても、気になったお店については店名で検索し、ホームページや各種の掲載情報を 見比べてから判断する、という行動は広く一般的になっています。ここで知りたい情報が見つからないと、 そのまま別のお店の検討に移ってしまうことも少なくありません。
来店までの流れを分解すると、「知る(SNS・紹介・通りがかり)」→「調べる(店名で検索・地図で確認)」→ 「比べる(料金・場所・雰囲気を確認)」→「行動する(予約・問い合わせ・来店)」という段階に分けられます。 ホームページが主に受け持つのは、このうち「調べる」「比べる」から「行動する」への橋渡しです。 つまりホームページ作りで最初に考えるべきは、デザインや作り方のテクニックではなく、 調べに来た人の疑問に答える情報がそろっているかということになります。
SNS・Googleビジネスプロフィール・ポータルサイトとの関係も整理しておきましょう。 SNSは新しい接点をつくり続ける場、Googleビジネスプロフィールは検索や地図に店舗情報を出すための土台、 ポータルサイトは複数のお店を比べる場——それぞれ役割が異なります。その中でホームページは、 掲載する情報も見せる順番も自分で決められる唯一の場所です。他の媒体からホームページへ リンクを張り、ホームページから予約・問い合わせへ進める形にしておくと、どの入口から来た人も 同じ受け皿で受け止められます。
この記事では、店舗ホームページに載せる内容を10項目に整理し、それぞれ「なぜ必要か」「書き方のコツ」を 解説します。あわせて、そろえる手順、スマホ表示・表示速度・更新日という土台の一般論、 作り方の選択肢と費用の目安まで扱います。Web集客全体の進め方は Web集客の始め方の記事で、 集客手法の選択肢は店舗集客の方法一覧で それぞれ解説していますので、全体像をつかみたい方はあわせてご覧ください。
POINT
ホームページ作りは「デザイン」からではなく「載せる内容」から。 来店前の人が知りたい情報がそろっているかどうかを先に確認し、 デザインはその情報を見やすく整えるためのものと考えると、判断に迷いにくくなります。
店舗ホームページに載せるべき10項目【一覧】
まず全体像です。店舗ホームページに載せる内容として、次の10項目を基本セットと考えてください。 新しく作る場合はこの順に用意し、すでにサイトがある場合は「載っているか・最新か」を チェックする観点として使えます。
- 1. 店名と地域・業種の明記
- 2. メニューと料金
- 3. アクセス(住所・地図・行き方)
- 4. 営業時間・定休日
- 5. 写真(外観・内観・メニュー・人)
- 6. 予約手段(予約・問い合わせの導線)
- 7. よくある質問(FAQ)
- 8. 店主・スタッフ紹介
- 9. 口コミ・お客様の声・実績の扱い
- 10. 問い合わせ先と運営者情報
ここからは1項目ずつ、「なぜ必要か」と「書き方のコツ」を見ていきます。
1. 店名と地域・業種の明記
なぜ必要か:検索結果やSNSのリンクから訪れた人が最初に確かめるのは、 「どこにある、何のお店か」です。ページを開いた直後の画面(ファーストビュー)でこれが伝わらないと、 自分に関係のあるお店かどうか判断できないまま閉じられてしまうことがあります。また、地域名と業種が 文字情報として書かれていないページは、検索エンジンにも「どの地域の何のお店か」が伝わりにくくなります。
書き方のコツ:最初の画面に「店名+地域+業種」をテキストで入れます (例:自由が丘駅徒歩3分のプライベートネイルサロン「○○」——架空の例です)。ロゴ画像だけに頼らず、 文字としても書いておくのがポイントです。ページのタイトル(titleタグ)にも店名・地域・業種を含め、 最寄り駅名や徒歩分数まで書くと、「自分が行ける場所か」の判断がしやすくなります。 titleタグの整え方など検索エンジンへの伝え方は、 SEO対策を自分でやる方法の記事で詳しく解説しています。
2. メニューと料金
なぜ必要か:来店前の不安として大きいのが「いくらかかるのか」です。 料金の記載がないと、比べている段階で候補から外れてしまうことがあります。逆に、 メニューの内容と料金が分かりやすく書かれていること自体が、お店の誠実さを伝える情報になります。
書き方のコツ:税込の総額で表記し、所要時間の目安、追加料金が発生する条件 (延長・オプション・指名料など)、初回と2回目以降で料金が異なる場合はその旨まで書きます。 メニュー数が多い場合は、代表的なメニューを詳しく載せ、残りは価格帯の目安でまとめる方法があります。 「〜円から」とだけ書かれていて詳細が分からない状態は、見る人の不安が残りやすいため避けたいところです。
3. アクセス(住所・地図・行き方)
なぜ必要か:場所が分からないお店には、行きたくても行けません。 住所の文字情報は、来店する人が地図アプリで経路を調べるときの手がかりであると同時に、 検索エンジンがお店の所在地を理解するうえでも重要な情報です。
書き方のコツ:住所をテキストで記載したうえで、地図の埋め込みと、 最寄り駅からの道順(目印になる建物や曲がり角を言葉で説明。道順の写真付きならさらに分かりやすくなります)を 載せます。ビル名・階数・入口の場所、駐車場の有無と台数、近隣のコインパーキングの情報も、 車で来る人には欠かせません。また、Googleビジネスプロフィールに登録している店名・住所・電話番号と ホームページの表記をそろえておくこと(NAP情報の一致)も大切です。登録や設定の手順は Googleビジネスプロフィールの登録・設定手順の記事をご覧ください。
4. 営業時間・定休日
なぜ必要か:営業時間が分からないお店には予定を立てられません。 閉まっている時間帯の来店や電話は、お客様にとってもお店にとっても損失です。 さらに、古い営業時間が載ったままだと「行ったら閉まっていた」という体験を生み、 信頼を損ねる原因になります。
書き方のコツ:曜日ごとの営業時間、最終受付時間(受付終了が閉店時刻より早い業種では特に)、 定休日を明記します。不定休の場合は、最新の休みをどこで知らせるか(お知らせ欄・SNSなど)を書いておきます。 年末年始・大型連休などの臨時休業は、掲示する場所をあらかじめ決めておくと更新漏れを防げます。 変更時にはGoogleビジネスプロフィール側の営業時間も同時に直す習慣にすると、媒体間の食い違いを防げます。
5. 写真(外観・内観・メニュー・人)
なぜ必要か:初めてのお店で気になるのは、「雰囲気が自分に合うかどうか」です。 文章で「落ち着いた空間です」と書くよりも、1枚の内観写真のほうが多くを伝えます。 外観写真は、初来店の人がお店の前で迷わないための実用的な情報でもあります。
書き方のコツ:そろえたいのは「外観」「内観」「メニュー・施術・商品」「働いている人」の 4種類です。自然光の入る時間帯や明るい照明の下で撮影し、実物との差が大きくなる過度な加工は避けます (来店時の印象の落差は、かえって逆効果になりかねません)。画像は圧縮してから掲載して表示速度への影響を抑え、 altテキスト(画像の説明文)を設定しておくと、検索エンジンにも写真の内容が伝わります。
6. 予約手段(予約・問い合わせの導線)
なぜ必要か:「行ってみたい」と思った瞬間に予約方法が見つからないと、 その気持ちは次の機会に持ち越されるか、そのまま消えてしまいます。予約手段の載せ方は、 10項目の中でも来店・予約という行動にいちばん近い部分です。ここで大切なのは、 迷わせない導線を整えるという考え方です。
書き方のコツ:電話(スマホでタップ発信できるリンクにする)・予約フォーム・ネット予約・ LINEなど、複数の手段を用意し、どのページからも1〜2タップで到達できる位置(ヘッダーや画面下部の 固定ボタンなど)に置きます。電話受付の時間帯、フォーム送信後の流れ(どの手段で返信するか)を 書き添えておくと、送る側の不安を減らせます。予約後の変更・キャンセルの連絡方法も忘れずに。 外部のネット予約サービスを利用している場合は、ホームページの予約ボタンからそのページへ直接つなぎ、 ボタンの文言は「予約する」「空き状況を見る」など、押した先で何が起きるかが分かる言葉にします。
7. よくある質問(FAQ)
なぜ必要か:来店前の人は、細かい疑問を意外なほど多く持っています。 駐車場はあるか、子ども連れでも大丈夫か、支払い方法は何が使えるか、所要時間はどのくらいか—— 「電話で聞くほどではない」疑問が解消されないままだと、行動が先送りされがちです。 FAQはこうした小さなつまずきを減らすページであり、同じ質問への電話対応を減らす効果も期待できる、 お店側にとっても実用的な項目です。
書き方のコツ:実際にお客様から聞かれた質問をメモしておき、そこから書くのが近道です。 最初は5〜10問程度で構いません。予約の変更・キャンセルの扱い、支払い方法(現金・カード・コード決済)、 初めて利用するときの流れ、駐車場やアクセスの補足などが定番です。 回答は簡潔に、あいまいなことは書かず、正確に答えられる範囲で書きます。
8. 店主・スタッフ紹介
なぜ必要か:小規模な店舗では、「誰がやっているお店か」がお店選びの決め手になることが 少なくありません。顔や人柄が見えると、初めて行く場所への心理的なハードルが下がると言われています。 特にサロン・パーソナルジム・整体院のような施術・担当制の業種は、担当者との相性を気にする人が多い分野です。
書き方のコツ:顔写真(難しければ後ろ姿や仕事中の様子でも)、経歴、保有資格、得意分野、 人柄が伝わる一言を載せます。資格や肩書きは正確に書き、実際と異なる表記はしないこと。 スタッフが複数いる場合は、指名の可否や指名料についても書いておくと親切です。
9. 口コミ・お客様の声・実績の扱い
なぜ必要か:第三者の声は、お店選びの判断材料としてよく参照されます。 一方で、扱い方を誤るとトラブルのもとにもなる、取り扱いに注意が要る項目でもあります。
書き方のコツ:お客様の声を載せる場合は本人の許可を得て、内容を書き換えたり 架空の声を作ったりしないことが大前提です。Googleの口コミページへリンクを張る方法もあります。 効果や結果を約束するような見せ方は、業種によって広告のルールに触れるおそれがあるため慎重に。 創業年数や施術件数など数字の実績を載せる場合は、根拠を確認できるものだけにします。 口コミの集め方や返信の考え方は、口コミの増やし方と返信の基本の 記事で詳しく解説しています。
10. 問い合わせ先と運営者情報
なぜ必要か:予約以外の連絡——質問、取材、求人への応募など——の受け皿が問い合わせ先です。 また、店舗名・所在地・連絡先といった運営者情報がきちんと書かれていることは、 「実在するお店が運営しているサイト」だと伝えるための基本情報でもあります。
書き方のコツ:電話・メール・フォームなど複数の連絡手段と、店舗名(屋号)・所在地を 明記します。問い合わせフォームを置く場合は、個人情報の取り扱いを示すプライバシーポリシーも 用意しておくと安心です。なお、オンラインでの物販や前払いの予約を受け付ける場合は、 特定商取引法に基づく表記が必要になる場合があります(詳細は消費者庁などの公開情報や、 専門家への確認をおすすめします)。
10項目をそろえる手順(6ステップ)
10項目を「そろえる順番」で並べ直すと、次の6ステップになります。 これから作る場合はこの順に進め、すでにホームページがある場合もステップ1の棚卸しから始められます。
- 現状を棚卸しする —— 10項目それぞれについて「載っている/載っていない/載っているが古い」を書き出します。ノートでもスマホのメモでも構いません。「載っていない」と「古い」の項目が、このあと手を入れる場所です
- 文字情報を先に用意する —— デザインより先に、料金表・営業時間・住所・道順の説明・FAQの回答・スタッフ紹介文をテキストでそろえます。素材が先にあると、ページ作りは格段に進めやすくなります
- 写真をそろえる —— 外観・内観・メニューや施術・人の4種類を撮影します。明るい時間帯にスマホでまとめて撮るだけでも出発点としては十分です。掲載前に画像を圧縮しておきます
- ページ構成に落とし込む —— 小規模店なら「トップ/メニュー・料金/アクセス/予約・問い合わせ」の4ページ構成が一つの型です。1ページにまとめる場合も、この順序でセクションを並べると見る人が迷いにくくなります
- スマホで確認してから公開する —— 自分のスマホで、文字の大きさ・写真の見え方・電話番号のタップ発信・地図・フォーム送信を実際に試します。パソコンの画面だけで確認して公開するのは避けましょう
- 公開後は「入口」と「鮮度」を育てる —— GoogleビジネスプロフィールやSNSのプロフィールからリンクを張り、基本情報が変わったらホームページと各媒体の両方を更新します。アクセス解析(GA4など)を入れておくと、どのページが見られているかを確認しながら手直しできます
スマホ表示・表示速度・更新日——見やすさの土台
10項目の情報がそろっていても、読みにくい・遅い・古いという状態では、せっかくの内容が届きません。 ここでは、どの業種にも共通する3つの土台——スマホ表示・表示速度・更新日(情報の鮮度)——について、 一般的な考え方を整理します。
スマホ表示(レスポンシブ対応)
お店の情報を調べる検索の多くはスマホから行われる傾向があると言われています。 パソコンでは整って見えるページも、スマホでは文字が小さすぎたり、表が画面からはみ出したり、 ボタン同士が近すぎて押しにくかったりすることがあります。確認したいのは次の点です。
- 拡大しなくても本文が読める文字サイズになっているか
- ボタンや電話番号が指で押しやすい大きさ・間隔になっているか
- 表や画像で横スクロールが発生していないか
- 電話番号はタップでそのまま発信できるか
- 地図や予約フォームがスマホでも操作できるか
最近のホームページ作成サービスの多くは、画面幅に応じて表示を切り替えるレスポンシブ対応が標準に なっています。ただし「対応しているはず」で終わらせず、公開前と大きな変更のたびに、 実際のスマホで見て確かめることを習慣にしてください。
表示速度
ページが表示されるまでの時間が長いほど、開くのをやめて離れてしまう人が増える傾向があると言われています。 店舗サイトで表示が遅くなる原因として多いのは、圧縮されていない大きな画像です。 一般的な対策としては、次のようなものがあります。
- 画像は掲載前に圧縮する(無料の圧縮ツールや、作成サービスの自動圧縮機能を活用)
- 1ページに大量の写真を詰め込みすぎず、ページを分ける
- 動画の自動再生や重い装飾を多用しない
- 使っていない機能・プラグインを整理する
Googleが提供する無料ツール「PageSpeed Insights」にページのURLを入力すると、 表示速度の目安と改善のヒントを確認できます。点数そのものに一喜一憂するより、 「画像のサイズが大きい」といった具体的な指摘を一つずつ直していく使い方がおすすめです。
更新日と情報の鮮度
内容が正しくても、更新が何年も止まって見えるサイトは、「今も営業しているのだろうか」と 不安に思われることがあります。日付の入ったお知らせやブログが古いまま残っていると、 かえって逆効果になる場合もあります。一般的な考え方は次のとおりです。
- 料金・営業時間・定休日などの基本情報は、変更が生じるたびに更新する
- お知らせは新しいものが上に来る形にし、役目を終えた告知は整理する
- 頻繁に更新できない場合は、日付が表示されるコンテンツを絞る
- 年末年始・大型連休の営業案内は、時期が来たら毎年掲載する
大切なのは、更新頻度を上げること自体ではなく、 載っている情報が今も正しい、と見に来た人が感じられる状態を保つことです。 ステップ6で触れたとおり、Googleビジネスプロフィールなど他の媒体との同時更新をセットにしておくと、 鮮度と一貫性を両立しやすくなります。
ここまで、ホームページの中身(10項目)と土台(スマホ・速度・鮮度)を整理してきました。 もう一つ考えておきたいのが、整えたホームページに人が来る「入口」です。 店名で検索してもらう(指名検索)、地図で見つけてもらう、 SNSで知ってもらう——入口を増やす取り組みには複数の選択肢があります。 当サイトを運営するAdnymousのサジェスト広告(サービス紹介・料金)も、 検索の入口で店舗名・サービス名の認知向上を図る施策の一つです。 仕組みの詳細はサジェスト広告とはの記事で解説しています。
検索候補に、あなたのサービス名を。
Adnymousは、GoogleやYahoo!などの検索候補を活用し、店舗名・サービス名の認知向上を図る広告サービスです。 月額2万円から実施でき、ご希望の検索語をふまえて実施の可否や条件をご説明します。
15分の相談を申し込む※費用は実施条件によって変わります。検索候補への表示を保証するものではありません。
作り方の選択肢と費用の目安
10項目を載せる場所——ホームページそのものをどう用意するかには、大きく分けて 「作成サービスで自作する」「制作会社に依頼する」「自作しつつ一部をプロに頼む」という選択肢があります。 費用は事業者・プラン・依頼範囲によって大きく異なるため、あくまで一般的な目安として整理します。
| 比較項目 | 作成サービスで自作 | 制作会社に依頼 | 自作+部分的にプロへ依頼 |
|---|---|---|---|
| 初期費用の目安 | 0円〜数万円程度 | 数十万円程度〜 | 数万円〜十数万円程度 |
| 月々の費用の目安 | 0円〜数千円程度 | 保守費として数千円〜数万円程度 | 利用サービスの月額が中心 |
| 向いているケース | 費用を抑えて早く始めたい・自分で更新したい | 構成やデザインまで任せたい・手が回らない | 骨組みは自分で、写真や文章はプロの力を借りたい |
※金額はあくまで一般的な相場の目安であり、事業者・プラン・依頼範囲により大きく異なります。 契約前に、費用に含まれる作業範囲(更新対応・保守・ドメインやサーバーの管理)を確認してください。
どの方法を選ぶ場合も、この記事の10項目——つまり文字情報と写真の素材——を用意するのは お店側の仕事になることが多い、という点は共通です。制作会社に依頼する場合も、 素材がそろっているほど制作はスムーズに進みます。
契約前にあわせて確認したい基本設定
作り方の選択肢を比べる際は、料金だけでなく次の基本設定も確認しておくと、 あとからの作り直しを避けやすくなります。いずれも高度な知識がなくても、 サービスの機能一覧を見るか、制作会社に質問すれば確認できる項目です。
- 独自ドメインが使えるか —— 店名で覚えてもらえるURLにできるか。サービスを乗り換えてもURLを引き継げるため、長く使うほど差が出ます
- SSL化(https)に対応しているか —— 通信を暗号化する基本の設定です。予約フォームで名前や連絡先を受け取るなら、特に確認しておきたい項目です
- アクセス解析を設置できるか —— GA4などの解析タグを入れられるか。どのページが見られているかを確認しながら改善していくために使います
- 予約機能・フォームまわりの仕様 —— 外部の予約サービスと連携できるか、フォームの通知がどこに届くか、送信後の自動返信があるか
選ぶ際の判断基準として特に大切なのが、「自分で(もしくはお店の誰かが)更新できるか」です。 営業時間や料金は今後も変わっていくものなので、小さな修正のたびに外注が必要な作りだと、 前の章で述べた情報の鮮度を保ちにくくなります。更新のしやすさは、初期費用の安さと同じくらい 重視して選ぶことをおすすめします。
業種別に足しておきたい情報の観点
10項目はどの業種にも共通する土台ですが、業種によって「来店前に特に聞かれること」は異なります。 以下は代表的な業種での追加の観点です。あてはまるものだけ取り入れてください。
- 美容室・ヘアサロン —— スタイル写真、得意なメニューや髪質への対応、担当者の指名可否、施術ごとの所要時間。初めての人向けに、カウンセリングの流れを説明しておくと不安を減らせます
- ネイル・まつげサロン —— デザインの写真と持ち込みデザインの可否、他店で付けたものへの対応やオフ料金の扱い、施術時間の目安、付け替えの推奨間隔
- エステ・脱毛サロン —— コースの内容と時間、体験の有無と条件、勧誘に関する方針の明記、支払い方法。なお、効果を約束するような表現は広告のルール上も避けたい部分です
- パーソナルジム —— 体験・カウンセリングの流れ、持ち物、ウェアやシャワーの利用可否、料金体系(回数制・月額制)。身体の変化を断定する表現は避け、トレーニング内容やサポート体制の説明を中心にします
- 整体院・小顔矯正サロン —— 施術の流れ、所要時間、望ましい服装、初回に必要なもの。症状の改善を約束する表現は広告のルール上避け、施術内容と通い方の説明を中心にします
- 飲食店・カフェ —— メニュー写真と価格帯、席数や個室・テラスの有無、予約の可否と方法、アレルギーや苦手食材への対応可否の明記
サロン系の集客全般の見直し方は、サロン集客がうまくいかない時の見直し方の 記事でも詳しく扱っています。
よくある誤解と実際
店舗ホームページについては、もっともらしく聞こえる思い込みも少なくありません。 代表的な誤解を「誤解→実際」の形で5つ整理します。
誤解1:「おしゃれなデザインにすれば人が来る」
実際:デザインは印象を左右しますが、料金・場所・営業時間が見つからないサイトは、 どれだけ美しくても行動に進めません。順序としては、10項目の情報がそろっていることが先で、 デザインはその情報を見やすく整えるための手段です。テンプレートのままでも、 情報がそろっているサイトのほうが、来店前の人の役に立ちます。
誤解2:「ホームページは一度作れば終わり」
実際:料金や営業時間は変わりますし、写真やスタッフ情報も古くなっていきます。 作った時点が完成ではなく、更新し続けられる仕組み——自分で編集できるツールを選ぶ、 更新の担当と周期を決める——まで含めて設計するのが現実的です。
誤解3:「SNSをやっているからホームページは要らない」
実際:SNSは接点をつくる場、ホームページは情報を整理して受け止める場と、役割が異なります。 SNSの投稿は時系列で流れていくため、料金表やアクセスのような「いつでも参照したい情報」の置き場所には 向いていません。SNSのプロフィール欄からホームページへリンクを張り、両方を行き来できる形にすると、 それぞれの強みを活かせます。
誤解4:「アクセス数が多ければ成功」
実際:見に来た人数だけでは、予約や問い合わせにどれだけ結びついたかは分かりません。 アクセス解析では、人数に加えて「どのページが見られているか」「予約・問い合わせがどのページから 発生しているか」をあわせて確認する考え方がおすすめです。数を増やす前に、 来た人が行動まで進める中身と導線を整えるほうが先です。
誤解5:「料金を載せると高いと思われて損をする」
実際:料金が書かれていないこと自体が、問い合わせをためらう理由になることがあります。 価格だけで比べられたくない場合も、価格帯の目安と、その価格の理由(内容・時間・使う材料・こだわり)を セットで伝える書き方があります。納得感のある説明は、価格を伏せることよりも お店の価値を伝える助けになります。
公開前チェックリスト
公開やリニューアルの前に、スマホを片手に次の10点を確認してください。 すでに運用中のサイトの定期点検にも、そのまま使えます。
- 店名・地域・業種が最初の画面で分かるか
- 代表的なメニューの料金が税込で書かれているか
- 住所・地図・駅からの行き方が載っているか
- 営業時間・定休日・最終受付が最新の内容か
- 外観・内観・人の写真が載っているか
- 予約・問い合わせのボタンがどのページからも押せるか
- 電話番号はスマホでタップ発信できるか
- よくある質問で来店前の細かい不安に答えているか
- Googleビジネスプロフィールと店名・住所・電話番号・営業時間が一致しているか
- 日付の入った情報が極端に古いままになっていないか
用語ミニ解説
本文に登場した用語や、店舗ホームページ作りを調べる際によく出てくる用語を、初めての方向けに短く整理します。
- ファーストビュー —— ページを開いたときに、スクロールせずに見える最初の画面のこと。店名・地域・業種はここで伝えます
- 導線 —— 見に来た人が予約や問い合わせなどの行動にたどり着くまでの道筋のこと。ボタンの位置や順序の設計を指します
- CTA(行動喚起) —— 「予約する」「問い合わせる」など、行動を促すボタンや案内のこと。Call To Actionの略です
- レスポンシブ対応 —— スマホ・タブレット・パソコンなど、画面の幅に応じて表示を自動で切り替える仕組みのことです
- 独自ドメイン —— 「〇〇.com」のような自分専用のURLのこと。作成サービスの共有URLと違い、サービスを変えても使い続けられます
- SSL化(https) —— サイトとの通信を暗号化する仕組み。URLが「https」で始まっているかで確認でき、現在は基本の設定とされています
- NAP情報 —— 店名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)のこと。ホームページと各媒体で表記をそろえることが推奨されています
- Googleビジネスプロフィール —— Google検索やマップに表示される店舗情報を管理する無料ツール。MEO対策の基盤です
- SEO対策 —— 検索結果ページで自社サイトの上位表示を目指す施策。コンテンツ制作やサイト改善が中心です
- MEO対策 —— Googleマップなどの地図検索での露出を高める取り組みのことです
- 指名検索 —— 店名・会社名・サービス名など、固有の名前を直接入力して行われる検索のことです
- アクセス解析(GA4) —— サイトへの訪問数や見られているページ、問い合わせ数の推移などを確認する仕組み。GA4はGoogleが提供する無料の解析ツールです
よくある質問
店舗ホームページには最低限どんな内容を載せればよいですか?
ホームページは無料で作れますか?
SNSやGoogleビジネスプロフィールがあれば、ホームページは不要ですか?
料金は総額まで書くべきですか?
写真はスマホで撮ったものでも大丈夫ですか?
予約フォームと電話番号はどちらを載せるべきですか?
ホームページはどのくらいの頻度で更新すればよいですか?
ホームページを作れば集客できますか?
ホームページを整えた後、店名を知ってもらうにはどうすればよいですか?
まとめ
店舗ホームページで大切なのは、凝ったデザインや流行の機能より、来店前の人が知りたい情報—— 店名と地域・メニューと料金・アクセス・営業時間・写真・予約手段・よくある質問・ 店主やスタッフの紹介・口コミの扱い・問い合わせ先——がそろっていることです。 この10項目を「なぜ必要か」から理解しておけば、自作でも外注でも判断の軸がぶれません。 あわせて、スマホ表示・表示速度・情報の鮮度という土台を整え、 予約・問い合わせへの導線をどのページからも迷わずたどれる状態にしておきましょう。
そのうえで次の段階が、整えたホームページに人が来る「入口」を増やすことです。 Googleビジネスプロフィール・SNS・検索など入口の育て方は Web集客の始め方の記事で順を追って解説しています。 ホームページは受け皿、入口づくりは別の施策——という役割分担を意識しながら、 無理のない範囲で少しずつ育てていってください。
ホームページを整えても、来てもらえなければ読まれません。検索候補で店名との接触を増やし、サイトへの入口を太くする施策として、サジェスト広告という選択肢があります。
まずは15分、オンラインでご説明します。
仕組みと試算の考え方を、貴店・貴社の数値に合わせてご説明します。 ご検討中の検索語があれば、実施の可否や条件もその場でお答えします。
15分の相談を申し込む※月額2万円から。費用は実施条件によって変わります。


